素直に名乗られ、少しだけ気が抜ける。
とはいえ、相手の意図が読み解けた今、素直に挨拶を返す義理はないよねと相葉は思う。
押し黙ったままの相葉にタツヤはニヤリと笑みを浮かべる。
「とりあえずさ、オメガはオメガ同士、仲良くしようよ。争っても意味ねえし」
「争うって……」
……意味わかんないと、相葉は胸の中で独り言ちた。
そりゃあ、希少種なのはオメガだけでなく、アルファも同様だ。
優秀で力のあるアルファの中でも、翔さんの能力と魅力は群を抜いている。
その上、気さくで優しくて……。
誰だって好きになるし、欲しくなるって分かる。
……自分ごときが独り占めしていい存在じゃないってことも。
そう頭ではわかっていても、心は別だ。
相葉はめったに感じたことのない焦燥感にうめいた。
一番、いらない感情……。
これは嫉妬だ。
でも、それでも、俺たちは運命の番で結婚もしていて……。
可愛い宝物も授かっている……。
相葉の顔色を窺うようにしていたタツヤだったが、くるりと向きを変えると、そのまま保育園の門扉に背中を預けて腕を組む。
「あ~あ、そんな顔すんなよ」
どこか傷ついたというか困り顔。
傷ついた顔?
今、俺、そんな顔をしてるの?
「優秀なアルファと番になりたいってのは、オメガの本能じゃん」
唇を尖らせ、投げやりに言う男の横顔は少しだけ寂しそうだ。
「実はさ、俺……、今まで色んな奴らに粉かけられたし、それなりに楽しく遊びもしたけど、番にだけはなれなかった。なりたくなかった」
「誰でもイイわけじゃねえんだよな」
その切実な本音の呟きに、相葉は思わず小さく頷いてしまうのだった。
……誰でも良いわけじゃない。
でも、櫻井の自分への執着を、心からのモノだと断言してしまっていいのだろうか。
愛され、甘やかされ、求められても不安は残る。
不意に揺らぐ思いに、相葉はきつく唇を噛み締めるのだった。
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相葉くん!
お誕生日おめでとうございます!
どうか充実した素敵な一年になりますように!
おやおや~、すみません!
せっかくのお祝いの日、少し不穏になってしまいました。。。
とはいえ、年始は櫻葉ババ抜きもありますし、楽しみですねえ~。
それにしても、お芝居、当たる気がしません……。(´Д⊂グスン