金糸銀糸、解けて紡いで…… | sub rosa

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みどりさんが好きです!

きいろさんも好きです!

そして、とーぜん、5色も味わい深い。

最近、あかさんが伸してきましたぞい!






 



イブか……。

 

そう、もう何度溜息とともに呟いただろう。

 

俺にとっては、イブはただのイブじゃない。

 

撮影スタジオの休憩所の片隅に置かれているクリスマスツリー。

セットで売られている安物のオーナメントが、点滅を繰り返すライトにわずかな輝きを見せる。

 

大体、日本人ってのは、どうして規格化された行事に嬉々としてはしゃぐんだろうか。

 

とはいえ、俺もそんな喧騒にかこつけて、いつもあいつを……。

 

と、不意に浮かんだ笑顔に胸が締め付けられる。

 

もう自分のものじゃないくせに、こんなにも愛しくて切ない。

 

年末は何も考えたくなくて、仕事を詰め込んだ。

詰め込みすぎて、返って頭が冴えてしまうのは、俺の悪い癖だ。

 

『……翔ちゃん、働き過ぎ!そういうのよくないよ!』

 

自分だって相当なハードワーカーな癖に、いつも俺を心配してくれた君。

 

 

……会いたい。

 

ただおまえに、おめでとうと言いたい。

 

その瞳を真っ直ぐに覗き込みながら、俺を甘やかせてくれるその唇に。

 

 

 

「翔ちゃん!」

 

どんと背中にぶつかる感覚に振り返る間もなく、ぎゅっと長い腕に抱きとめられる。

 

お互い、もう二度と触れない約束だったのに。

 

 

俺は目を瞑り、一瞬息を止めていた。

 感じる、懐かしい温もりを。



「いいの。今は、これはイブの魔法の時間だから……。俺はここには来なかったし、翔ちゃんと二人だけで会ってもいない。すぐに帰るから、あと少し、このままでいて」

鼻に掛かった甘い声。

あっという間に引き戻される。

 

勝手だよな、俺たち。

 

でも、恋とはそういうものなのかもしれない。

 

いい子ぶる心算は無いよ。

 

ささやかな言い訳もしない。




俺たちの糸は、永遠に完全に解けることはないのだから。

 

「雅紀、誕生日おめでとう……」

 

愛してるよ、俺の天使。

 

 

 *****


相葉くん、お誕生日おめでとうございます!

40歳、まだ見たことのない相葉雅紀に会えるのを楽しみにしています!

ハッピーな時間をお過ごしくださいね!



皆様、こんな小話にもならないものですみません!

素敵なクリスマスになりますように。ニコニコクリスマスツリー