人でなしと呼ぶには 109 | sub rosa

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みどりさんが好きです!

きいろさんも好きです!

そして、とーぜん、5色も味わい深い。

最近、あかさんが伸してきましたぞい!

もはや抵抗する気も失せ、行動の自由も奪われた相葉が連れてこられたのは、大野の病院の裏手にあるこじんまりとした施設だった。

 

二階の角部屋を宛がわれた相葉は、放心状態でベッドに腰を降ろしたが、やがてゆっくり立ち上がる。

 

ガラス窓から見下せば、植物園と見紛うばかりの綺麗な庭。

 

そこに人影はないが、施設内には微かに人の気配があった。

 

 

廊下を歩きながら、痛いほど感じた人の視線。

 

あの正体は何なんだろう?

 

こんな所で、俺はちゃんと赤ちゃんを産んであげられるのかな……。

 

 

そう思った途端、相葉は一気に不安になる。

 

産んであげられたとして、自分はその子を育てることが出来るのだろうかと。

 

 

「相葉ちゃん……」

 

 

戸口には大野が立っていた。

手には大振りのスーツケース。

 

 

「アパートに行って、着替えやら持って来た。足りないもんがあったら」

 

「勝手に部屋に入ったの!?」

 

あまりの手際の良さに相葉は驚く。

そして、当然のごとく怒りを感じた。

 

「ああ」

しかし、大野は少しも悪びれていない。

 

相葉ははっとして尋ねる。

 

「和は!?」

 

「ニノは大丈夫だ」

 

「はあっ!?何で?あの子まだ子供だよ!」

 

「俺がちゃんと目を光らせっから」

 

「違う!そう言う事じゃないの!もう一人にしないって、俺は和に約束してるのに!」

 

相葉は大野のもとに駆け寄ると、その肩を掴んで揺さぶっていた。

だが、ぐらぐらと頭を上下に揺らしながらも、大野の表情は変わらなかった。

 

 

「あいつ、そこまで子供じゃねえから」

 

 

「そんなこと!大野先生が知ってるわけないじゃない!俺の方が、一緒にいた時間が長いんだよ!?」

 

 

「それが違うんだよ」

 

 

大野の手が、肩に乗った相葉の手を掴む。

 

「運命の巡り合わせってのは、恐いよなあ」

 

「巡り合わせ?」

 

「俺はあいつを、相葉ちゃんよりも先に知ってるんだよ」

 

 

相葉は思わず息を飲んだ。

 

何かが動き始めている?

 

いや、自分だけが何も知らなかっただけなのかと、唇をきつく噛み締めるのだった。

 

 

 

 

 

 

*****

 

6月も最後の週になりました!

いよいよ、7月かあ。

早いですね!

歌番組、楽しみだなあvv