「ああ、あんた居たんだっけ」
「居たわ!」
どうやら、不愉快な事に「おおちゃん」と呼ばれる男は、俺の事をすっかり失念していたらしい。
「すまない。いや、ナチュサボンちゃんと会うの久し振りだったからさ。てか、あんた誰?」
「お、大ちゃん!紹介するね、この人は櫻井さん。ニノの仕事先の人なの」
ムッとした俺と男の間に入るように、ナチュサボンさんがテーブルを回って来た。
俺の肩に乗せた手が優しい。
ふわりと爽やかな香りが鼻をくすぐる。
ああ、その細腰に腕をまわして抱き寄せたい。
一刻も早く、ナチュサボンさんと二人っきりになりたい。
今夜こそ、ナチュサボンさんの純潔を頂くんだ。
すると、にやにやとした顔で俺を見詰める男と目が合う。
「出会っちゃったもんなー。出会っちまえば、惹かれ合うよなー」
「ああ、俺はナチュサボンさんが好きだ。大好きなんだよ!ずっとずっと、この先ずっーと、それこそ一生、一緒にいたいんだ」
思わず、あえて言わなくても良いことまで言っちゃってる。
そんな大切な事は、本人に直接伝えることなのに。
「さ、櫻井さん!」
やばい!
ナチュサボンさんがそれこそ、茹蛸みたいに真っ赤だ。
はあ……、そんな素直で可愛い反応が新鮮で嬉しいなんて……。
「う~ん。まあ、ナチュサボンちゃんも同じ気持ちみたいだけど……」
二人の顔を交互に見やり、男は顎に手をあてる。
「でも、ちゃんと過去の記憶を取り戻さないと、許さないからね」
……えっ?
こいつ、俺の何を知っているんだ?
「えっ、なに?何のこと?」
ナチュサボンさんは、少しだけ俺の側から離れた。
それを今度こそ、俺はぐいっと引き寄せる。
「今のままじゃ、二人は交じり合うのは無理だってこと」
「なんだって!?」
「な、なんでー!?」
俺達は同時に、大きな声を上げていた。
シリアスなのかギャグなのか。。。
*****
さーて、ようやく、怒涛の嵐ゴトが始まりますねえ~!!
皆さんは、何が楽しみですか?