スタッカートさんの現身(うつしみ) 2 | sub rosa

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みどりさんが好きです!

きいろさんも好きです!

そして、とーぜん、5色も味わい深い。

最近、あかさんが伸してきましたぞい!

 

 

なんで、あの夜、彼が泣いたのかは分からない。

 

 

理由を聞いても、ナチュサボンさんは答えなかったに違いない。

 

 

無理に聞き出そうとも思わなかった。

 

何故なら、そんな奥ゆかしさが彼の優れた美徳なんだから。

 

麗しの癒しの君。

 

彼の纏う清浄な空気に、時に、俺は息苦しささえ与える。

 

 

 

最初の出会いから、強烈に惹かれた。

 

そして、それと同時に、自分という存在が彼の琴線に触れたことも分かっていた。

 

程なく、呆気なく、彼が己の手に堕ちるだろうと思っていたぐらいに。

 

 

珍しい渇望だった。

実は、戸惑いの方が大きかったのは、彼は特別な存在だと心の何処かで感じ取っていたからだと思う。

 

 

だけど、気持ちの高まりは抑えきれず……。

 

キスは媚薬のはずだった。

 

シチュエーションは完璧。

 

誰の邪魔も無い俺のテリトリー。

 

 

だけど、困ったように眉根を寄せ、俺を見詰めた瞳の美しさに、俺は簡単に身を引いていた。

 

 

そして、その涙を、何度も何度も反芻している。

 

 

この世に生れ落ちてから、こんな気持ちは初めてだ。

 

 

そりゃ、俺は出来損ないだ。

 

 

はぐれ者のレッテルを張られている。

 

 

でも、そんな自分に満足していたのに。

 

 

 

むしろ、別なモノに生まれ変わった気でいたのに……。

 

 

 

ナチュサボンさんの写真をそっと伏せると、壁に掛かる大きな鏡の前に立つ。

 

 

 

そこには櫻井という男がいた。

 

 

しかし、次の瞬間、音も無く鏡の表面にさざ波が立った。

 

 

 

 

 

再び、浮かび上がって来たのは、もはや、櫻井という男では無い。

 

 

 

 

インキュバス……。

 

 

 

それも、なりそこないのインキュバス。

 

 

 

 

それが俺の正体なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インキュバス……夢魔、淫魔ですね。

な、なんと翔さんってば!!

 

 

 

 

 

*****

 

 

□TVLIFE 第27回年間ドラマ大賞

 作品賞

 主演男優賞 

 主題歌賞 I'll be there/

 3/14発売号 相葉雅紀表紙&グラビアインタビュー“貴族のキオク”5p&大賞記事2p(羽鳥Pインタビューあり)

 

やったー!!!

 

もうね、涙がちょちょぎれるぐらい、嬉しいっす!

ようやく、ようやく、一矢報いた感じ?

まあ、あくまで一矢ですけどね!