オーナーとの面接があると聞かされたのは、それから一週間後の朝だった。
「今日ですか!?」
驚いて、相葉は持っていたバケツを取り落しそうになる。
店長は申し訳なさそうに、顔の前で手を合わせる。
「ごめーん。さっき、急に電話があって。今日の昼前なら、なんとか時間がとれるって言うから」
「そんな!俺、こんな普段着だし……」
白い綿シャツに、エプロン姿。
お世辞にもきちんとしている格好とは言えない。
「いいの、いいの!そんな堅苦しいもんじゃないから。それに、私の推薦があれば、本来、大丈夫なのよ」
「でも、やばいですよ。心の準備が……、それにどこまでお話すれば」
「大体の事情は伝えてあるわ。それにこれはお互い、悪い話じゃないの。こう言っちゃ語弊があるけど、企業としてもオメガを雇うのはメリットがあるしね」
遠慮がちに語尾を濁してくれたが、相葉の耳にはストレートに響く。
つまり、オメガを若干名雇用している優良企業としてか……。
そんな扱いをされる立場を、今は素直に受け入れるべきなのは分かっていた。
「分かりました。社員に雇ってもらえるように頑張ります」
「うふふ、真面目―!相葉くんなら、大丈夫!」
そう明るい調子で、相葉の肩を叩く。
今は、店長の屈託の無さを、少しだけ恨めしく思う相葉だった。
二宮とは、あれからギクシャクとした関係が続いている。
もう一諸に寝たいとも言わなくなって、お腹の子のことにも触れない毎日。
二宮なら手放しに喜んでくれなくても、せめて、一緒に育てようと言ってくれるのではないかと、内心で相葉は期待していた。
でも、それもムシのイイ話だ。
二宮の気持ちを考えれば、今の態度は仕方のないものなのだ。
まだ何の変化も見せない平らなお腹に、そっと手を当ててみる。
だからこそ、この子のために強くならねばと思う相葉だった。
自分のお腹の中に、櫻井との子がいる。
それだけで、櫻井と一緒に生きているような幸せな気持ちになれるのだ。
開店準備を終え、倉庫の床掃除を始めたところで、表から声が掛かる。
「相葉くーん!社長がお見えよ!」
相葉は慌てて、エプロンを外しながら戸口に向かう。
駆け出したところで、床に置いたモップの柄に躓く。
「わあっ!」
その瞬間、ぬっと現れた黒い影に倒れ込むように、その胸に抱きとめられていた。
鼻梁から入り込む男のフェロモン。
不意に蕩けそうになる意識と身体に、相葉は慄いた。
「す、すいません!」
がっちりとした胸から逃れるように押しやり、相葉は頭を下げていた。
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おおっ、第三の男の登場?
さて、今夜はじゃんぷくん達とのVSですね!
ジャニ対決は、大歓迎!!楽しみです!
朝のWSで、また翔ちゃんが大変なことになっていて、ちと心配です。
だってさ、高所恐怖症は、ある意味、病気だよ?ただの怖がりじゃないんだよ?
この弄りが、いつまで続くのかなあと、ちょっと思うわけだ。