「なんだよ、その態度。人が心配して声を掛けてやってるのに」
本当の所、別に粗相をしたウエイターの一人や二人、どうなろうと知ったことじゃないが、間接的にこの男のお蔭で、見合い話を簡単に断ることが出来そうなのだから、櫻井も少しばかり気になる。
「あ、あああありがとう、ございます」
語尾が消え入りそうだ。
今度は俯いたまま、顔を上げようとしない。
身体の前で組み合わせた両手の関節が白く浮き出ている。
気が付けば、耳朶が赤い。
じっとその姿を舐めまわせば、長い手足のすらりとした肢体が見て取れた。
「何、おまえ、人見知りなの?」
男はぱっと目を上げたが、視線が合う前に再び下を向いてしまう。
だが、小さく頷いたのは分かった。
「そんな人見知りっつーか、テンパるようじゃ、接客業は向いてないんじゃねえの?」
ワザと揶揄するように櫻井が言えば、ゆるゆると顔を上げ、眉根を寄せた。
「でも、仕事を選んでなんていられませんから……、食ってかなきゃいけないんで」
ふ~ん。
なんか、勿体ねえの。見栄えはそこそこなのに。
「あの、ご心配、ご迷惑をおかけしました。お時間取らせてすみません。それじゃ、これで失礼します」
男は地面に落ちてた鞄を拾い上げると、俯いたまま櫻井の横を、逃げるようにすり抜けて行こうとする。
櫻井は、咄嗟にその腕を掴む。
途端、びりっと鈍い電気のようなものが、櫻井の背筋を這い上って脳天まで届く。
それは相手も同様なようで、二人は呆然と目を瞠ったまま、至近距離で見つめ合う。
……な、なんだ!?
櫻井は混乱する。
しかし、男はすぐにも櫻井の手を、身を捩って全力で振り払う。
「す、すみません!俺、静電気体質で!」
そのまま走り抜けようとする背中に、振り返った櫻井は叫んだ。
「待てよ!仕事、無いんなら俺が雇ってやるよ!」
ぴたりと脚を止める彼。
恐る恐る振り返った瞳は、今度こそ櫻井を真っ直ぐに見つめていた。
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ベスア、良かったですねえ。
相葉くん、かっこ良かった~。
超絶スタイルに腰振り、堪能しました!!
しかし、私、翔ちゃんの腰振りもなかなかにエロいと思うのですよね。うん。
ささやかだけど、櫻葉もあったしー、何せ、4時間翔ちゃんが拝めるなんて、これこそ至福ですわ!
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