母への電話

 

毎日、時間が少しはあるはずなのに、

母へ電話をしない日が続く。

ありがたいことに、両親はそろって88歳になった今も

元気でいてくれている。

 

だから私も、自由にしていられるわけで、

それはほんとに神様に感謝。

 

せめて電話だけでもまめにかけて、

様子を聞くべきだとは思っているのに、

いつでもかけられると思うと、つい後回しにしてしまう。

薄情な娘です。ごめんね、ママ。

 

で、やっと先日、電話をした。

電話の向こうからは、元気そうな声が聞こえる。

 

最近、耳が遠くなったらしく、いつもはテレビの音が聞こえているけど、

今日は聞こえなかった。

 

お互いに近況報告。

といっても特に変りもなく、

私は母の言葉から、変わった様子はないか、惚けの兆候はないか、

と探して聞き耳を立てる。

 

女王様のような猫

 

母は自分の具合が悪い時、それを私に言わない。

 

娘に心配をかけたくないという思いからなのか、

病いという事実を認めたくないからなのか。(健康オタクなので)

 

そのくせ、私と姉や孫が集まると、

「私たち(夫婦のことね)も年なんだから、

あなた達にも、そろそろ考えてもらわないと」

(何を考えよというのか? それは言わない)

と、意味不明かつ、なぜか上から目線的に言い放つ。

 

何年か前に大腸がんになり、全身麻酔で開腹手術をしたのだが、

そのときも、私達姉妹は退院するまで知らされなかった。

 

知らされた時の驚きといったら。びっくり

え?なにそれ。全身麻酔で手術するのに、

腸を切除するっていうのに、

実の娘になにも教えないってどういう事?

 

正直、無事だったという安堵感よりも、

腹立たしいというか残念というか、とにかくがっかりした。

 

親の大手術を知らされない、いい年をした大人の子供って、どうなの?

 

親の心子知らず

というけど、

親の方も、大人になった子の心には無頓着なのね。


→次回に続く

 

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