東京都美術館『ムンク展-共鳴する魂の叫び』 | ANNEX324

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都内在住30代。買いものや観劇の記録など

夫がえらく見たがっていたムンク展、はっと気づいたら閉会ぎりぎりだったので先週金曜日の夜間開館で見てきました。

最終土日よりはマシだったかもしれないけど、それでも入るのに30分は待ったかな。

 

音声ガイドも借りず、ムンクの元知識も「叫び」の人レベルなのですが、「叫び」以外の絵が結構好きなものが多くて、ムンクすごく面白い!とようやく気付きました(今更の上から目線)

もっと空いてる時に、ゆっくり解説つきで回れば良かった…。

 

 

流れ鑑賞対応になってた「叫び」の傍に展示されていた「赤い蔦」。

蔦、なのだろうけど燃えているようにも見えるし、得体のしれないものに飲み込まれてるみたい。

そこから出てきているように見える画面下部の男性が、下半身の動きが分からないだけに逃げて来ているような気もするし、とても物語性を感じる作品で気になりました。

 

 

「別離」

ムンクが繰り返し描く愛の喪失のモチーフ。

男性の方はずっしりと落ち込んだ表情も描かれていて、胸も抑えているから、なんだかどっとこちらに悲しみがのしかかってくるような印象すらあるけれど、女性は今にも消えそうというか、このまま海に吸い込まれてしまいそうで軽々としてる。ちょっと一瞬、地上での記憶を失って、月に上っていくかぐや姫のようにも見えました。

 

 

この題材も好き!と思ったのが吸血鬼。これは「森の中の吸血鬼」というタイトル。

奥にある、柱のような月の光や、木々の直線的なイメージがザ・ムンクのモチーフだし、男性に覆いかぶさって血を吸う女性?なのかな?の吸血鬼がまるで二人が溶けあってるように見えて扇情的です。

色彩は明るめなのに、どろどろとした愛憎が表現されてるギャップがいいなと思いました。

 

ムンク展、ポケモンコラボの商品があったりしてグッズ展開もすごく面白かったです。