私の言うことを聞いて欲しい
私の想いを分かって欲しい

そう思うことは
誰にでもあるでしょう。

ですが
相手がそれを受けとめるかどうか
ましてや、行動するかどうかは
相手が決めること。

私は、相手に伝わるには
どうすればよいかを考えて
やってみるしかないのです。

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今回ご紹介する絵本は、こちら。

どうぶつたちの おひっこし どうやって はこぶのかな? (かがくのとも絵本)
平山暉彦 作
福音館書店



首の長いキリンを
遠くの動物園まで運びます。

どうやって運ぶのかな…



表紙に描かれている
キリン、フラミンゴ、アシカなど
動物園でしか目にしない動物たちが
動物園から移動する際に
どのように運ばれているかを

1種類につき4ページの構成で
とても分かりやすく教えてくれます。

それぞれの動物の特性に合わせて
それぞれの方法がとられていますが

共通することばが
何度か出てきます。

それは
「自分から」
「安心して」
「くり返す」
「慣れてくる」です。

どの動物であっても
無理矢理、檻に詰め込んで
連れて行くようなことはせず

自分から移動用の檻に入るように
時には1ヵ月以上もかけて
くり返しくり返し訓練したり

仲間たちと一緒にする、
慣れている木の枝に座って
移動できるようにする、など
安心できる方法をとったりしています。

それらの様子から
私が感じるのは

飼育員さんたちの、
動物たちに対する深い理解と愛情。


こちらの都合や考えは
もちろんあるのですが

それぞれの動物たちが
少しでも気持ちよく、
元気な状態で移動できるように

動物たちにとって
安全で安心な環境を
時間をかけてつくりだしている。

これは、
人と人の関係性においても
同じなのではないでしょうか。

特に、ここ数年
子どもたちと接する機会が多い
私にとって

「自分から」
「安心して」
というキーワードは
良好な関係性の土台になるものだと
実感しています。

動物は、私たちに
ことばで何かを伝えることはできません。

だからこそ、
それぞれの特性を理解し
行動を観察し
伝え方を考える。

科学的な知識と共に
コミュニケーションの基本が
自然に感じ取れられるような作品です。

 

 

 

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