誰でも
周囲に好かれたり
認めてもらったりするのは
うれしいものです。
逆に言えば
周囲に嫌われたり
否定されたりすることは
嫌だ、と思うし
避けようとすることが多い。
ときには、それが行き過ぎて
自分が何を望んでいるのか
分からなくなる場合もあるのです。
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今回ご紹介する絵本は、こちら。
『ぼくの名前がきえないように』
バティスト・ボーリュー 文
チャン・レン 絵
ひがき ゆみ 訳
ひさかたチャイルド

ぼくはフランシスコ。
この名前がとっても気に入っている。
休み時間、ザカリ―が
「なあ、サッカーしようぜ」と
話しかけてきた。
正直、サッカーは好きじゃない。
でも、ザカリ―をがっかりさせたくなくて
「いいね!」って答えた…
フランシスコは、そのほかのことも
クラスの男子に合わせてばかりで
いやなことを「いやだ」と言えません。
そうしているうちに、
コート掛けに書いてあった
自分の名前が
すべて消えてしまっていました。
そこからフランシスコは
あることをきっかけに
少しずつ変わっていきます。
この作品は
2024年にフランスで出版され
日本版は2026年1月の発行です。
主人公のフランシスコと
全く同じ悩みを
私も感じていたことがあり、
私は、この本が
「現代のフランスの話である」
ということに少し驚きました。
なぜなら
集団の協調性や
他者への思いやりが重視され
自分の考えが持てない、というのは
日本社会の特徴だと思っていたからです。
作中では
フランシスコの母親も
似たような経験をしていることが語られ、
「大人ですら
自分の名前がきえかかることはある」
と綴られています。
いや、むしろ
大人になればなるほど
他者を優先することが多くなるのは
どこでも共通しているのかも。
何でも自分が決めて
自分の想い通りにするのがよい、
という意味ではなく
自分が感じていることや
思っていることを自覚する。
それは、誰にとっても
大切なことなのです。
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