誰でも
周囲に好かれたり
認めてもらったりするのは
うれしいものです。

逆に言えば
周囲に嫌われたり
否定されたりすることは
嫌だ、と思うし
避けようとすることが多い。

ときには、それが行き過ぎて
自分が何を望んでいるのか
分からなくなる場合もあるのです。

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今回ご紹介する絵本は、こちら。

ぼくの名前がきえないように
バティスト・ボーリュー 文
チャン・レン 絵
ひがき ゆみ 訳
ひさかたチャイルド




ぼくはフランシスコ。
この名前がとっても気に入っている。

休み時間、ザカリ―が
「なあ、サッカーしようぜ」と
話しかけてきた。

正直、サッカーは好きじゃない。
でも、ザカリ―をがっかりさせたくなくて
「いいね!」って答えた…



フランシスコは、そのほかのことも
クラスの男子に合わせてばかりで
いやなことを「いやだ」と言えません。

そうしているうちに、

コート掛けに書いてあった
自分の名前が
すべて消えてしまっていました。

そこからフランシスコは
あることをきっかけに
少しずつ変わっていきます。

この作品は
2024年にフランスで出版され
日本版は2026年1月の発行です。

主人公のフランシスコと
全く同じ悩みを
私も感じていたことがあり、

私は、この本が
「現代のフランスの話である」
ということに少し驚きました。

なぜなら
集団の協調性や
他者への思いやりが重視され
自分の考えが持てない、というのは
日本社会の特徴だと思っていたからです。

作中では
フランシスコの母親も
似たような経験をしていることが語られ、

「大人ですら
自分の名前がきえかかることはある」
と綴られています。

いや、むしろ
大人になればなるほど
他者を優先することが多くなるのは
どこでも共通しているのかも。

何でも自分が決めて
自分の想い通りにするのがよい、
という意味ではなく

自分が感じていることや
思っていることを自覚する。

それは、誰にとっても
大切なことなのです。

 

 

 

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8月末から9月頭にかけて
二人の叔母が、相次いで亡くなりました。

夫は、子どもの頃から
とてもかわいがってもらいました。

私は、結婚してからのご縁で
義母の姉妹である叔母たちが集まって
とてもにぎやかになる時間が
大好きでした。

叔母たちと過ごした時間
一緒に大笑いしたこと
泣きながら話したこと
さまざま教えてもらったこと

すべて、私の中にあります。

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今回ご紹介する絵本は、こちら。

いのちの木 (ポプラせかいの絵本)
ブリッタ・テッケントラップ 作絵
森山京 訳
ポプラ社


森にきつねがいました。
仲間の動物たちと
幸せに暮らしてきましたが
だんだん年をとり
体も弱ってきました… 

ある日、きつねは
お気に入りの場所で
体をそっと横たえて
まぶたを閉じます。

二度と目をひらくことのない
きつねの周りに
森の動物たちが集まってきます。

悲しみにくれる中、
ぽつりぽつりと
きつねとの思い出が語られ

みんなは、微笑みを浮かべながら
きつねと共に過ごした時間を
思い返していきます。

すると
きつねが横たわっていた場所に
不思議なことが起こるのです。



ある程度の年齢になると
訃報を受けとることが多くなります。

それはもちろん
とても悲しいことですし
辛く、寂しい気持ちが
大きいのですが

そのかたが生きていた時間、
そのかたと私が過ごした事実は
確かに「ある」。

私の手元には
手先の器用な叔母が作ってくれた
セーターや靴下、小物などがあり
今も大切に使っています。

義母と一緒に
叔母たちと泊りに行ったときの写真や
そのときのエピソードも
たくさんあります。

あなたが生きてきた時間は
あなたと同じときを生きている
たくさんの人の中に

ちゃんと、ある。

身近な人とのお別れのたびに

今、生きている自分のこと
そして、これからの生き方について
静かに考えています。

 

 

 

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生きものにあまり詳しくなくとも
カラスを見たことがない人は
いないのではないでしょうか。

そして
こんなに身近な鳥にもかかわらず

改めて聞かれると
カラスについて
ほとんど知らないことに
気づかされます。

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今回ご紹介する絵本は、こちら。

すごいぞカラス
作 クリス・バターワース
絵 オリヴィア・ロメネク・ギル
訳 松原始
ひさかたチャイルド


きみは、カラスを知っているかい?

カラスの仲間は、
世界中のどこにだっている…



カラスと人間のつきあいは古く、
なんと、
旧石器時代(約3万年前)にまでさかのぼることが、
2023年発表の国際研究チームの調査で
明らかになっているそうです。

もちろん、日本でも
おなじみの鳥ですし

古くは「古事記」「日本書記」に
八咫烏(ヤタガラス)の伝承が
記載されています。

そんな、人間とのつきあいが
長いカラスですが、

「カラスの巣は卵を産む場所で、眠る場所ではない」
って、ご存じでしたか?

私は知らなかったなあー



この本では
知っているようで知らない
カラスの生態について
様々な角度から解説されています。

時には
人間にとって困ったことをする、カラス。

でも、それはつまり、
ずっと人間の近くにいる
「お隣さん」のような生きもの、ということ。

探しに行かなくても
普段の生活の中で観察できる、カラスの
ありのままを見つめてみるのも
おもしろいかもしれませんね。

 

 

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