以前は
教室の子どもたちに
毎日毎日、絵本を読んでいました。
私が絵本を選ぶときに
思い浮かべるのは
子どもたちの顔でした。
教員を辞めて
子どもたちに読む機会が
なくなったとき
ほとんどの絵本は
譲ったり、処分したりしましたが
どうしても
手放せない絵本が
私の本棚に残りました。
それは、つまり
「私のため」の
本だったのです。
---------------
今回ご紹介する絵本は、こちら。
『BROOCH ブローチ』
文 内田也哉子
絵 渡邉良重
リトルモア
細かいモノトーンの線で
描かれた絵の中に
ところどころ加わった色たち
美しい装丁に惹かれ、
開いてみると
その装本にびっくり!!
トレーシングペーパーのような
薄い紙が
なんと68枚も・・・
こんな絵本、初めてです。
下に描いてある
絵や文字が透けて見えたり
数枚重なると見えなかったり
その不思議な雰囲気に魅せられて
ページをめくると
「どこにでもあるようで
どこにもないもの
必死に探す」
そんな、
短いけれども
心に ズン と
響くようなことばたちが
つづられています。
そして
大胆な構図と
繊細な線の絵が
次々と現れ
一度見た後に
また開きたくなる
しばらくたってから
改めて開くと
また新しい気持ちになる
これは、
子どもに読み聞かせるための
ものではなく
私が
私のために
欲しい、と思える
そんな絵本なのです。
☆金子聡子の情報はメルマガを中心に発信しています
登録も解除もすぐにできるので
お気軽にどうぞ^^
-----------------------------
金子聡子LINE公式アカウント
気軽な1対1トークが可能です。