演劇や朗読劇などで
何度か舞台に立つことがあります。


演じている時間は
舞台上でその役として
生きているので

普段の私ではありません。


そして、
その役としていられるのは

演じている時間や空間を
周囲の人も一緒に
つくりあげているからなのです。


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今回ご紹介する絵本は、こちら。

スタンリーとちいさな火星人
サイモン・ジェームズ 作
千葉茂樹 訳
あすなろ書房




母さんが泊まりがけで
出かけるのを見送った後

スタンリーは庭に出て
宇宙船に乗り込み
火星に向かった。

しばらくして
庭に戻った宇宙船から
出てきたのは

火星人。

「弟のスタンリーにそっくりだな」

と、ウィル兄さんが言っても


「ボクは、スタンリーじゃない。
カセイジンだ」

火星人はそう言って…



スタンリーが乗り込んだのは

庭に置いてある
段ボール製の宇宙船。

そこから出てきた「火星人」は

手を洗わなくても
歯を磨かなくてもいいし
お風呂にも入りません。

ウィル兄さんと父さんは
そんな「火星人」を否定することなく
生活しています。


「火星人」をとりまく
家族のことばや態度が
とてもあたたかくて

日々、愛情をたっぷりと
注がれていることが分かります。


「そんなの変だよ」
「ばかなことやってないで」

などとは一切言わず、

その行動に付き合いながら


本人が「スタンリー」に
戻りたいときには
「会いたかった」
と受けとめるのです。


ただ、相手が
学校の友だちとなると
そうもいかないのですけどね。



人が安心して
「なりたい自分になれる」のは

それを受け入れる環境がある


ということも

大きな要素かもしれません。



この作品は
読む年齢によって
とらえ方がかなり変わりそう。


様々な年齢層のかたに紹介して

どう感じたかを聞いてみたいなあ。

 

 

 

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