私が絵本を好きな理由の一つは

「絵」そのものが好きなこと。




絵本を選ぶときも

「この絵が好き!」というところから

選ぶことが多いです。



様々なタイプの絵の中で

私が惹かれることが多いのは

描かれたものの質感までも
伝わってくるような作品。

 

たとえそれが
現実のものでないとしても

絵を見ているだけで

その作品の世界に
すっと入っていけるのです。



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今回ご紹介する絵本は、こちら。


Mou』(ムー)
Naffy
Gakken





森の中で
病気のおじいさんと猫と一緒に
暮らしている少女、トット。


ある日トットは、

とんとんと扉をたたく
小さな音で目を覚ましました。

 

扉をあけると
そこには奇妙な生き物が。


「ムー」という名前らしい
その生きものは
トットの家で一晩すごします。

 

次の日、トットはムーを追って

雪の積もった森の
奥へ奥へと
入っていきました…

 

 

イラストレーター・Naffyさんが
2019年に自費出版した絵本が注目され

2020年に市販化された作品です。


Naffyさんの描く世界は

部屋の温度
毛布の手触り
灰色の雪空
雪原の冷たい空気 など


描かれているものの様子が

感覚的に伝わってきて


その延長上にある
不思議な世界にも

いつの間にか
違和感なく入りこんでしまいます。

 

時々挿し挟まれる
文字のない
見開きの画面の中にも

物語の中の大事な要素が
ちりばめられていて

思わず見入ってしまいます。

 

トットがおじいさんのために

一生懸命走る姿に

キュッと胸をつかまれました。

 

ラストシーンでは

ああ、そうなのか、と
頬がゆるみ

また最初のページを
見返したくなります。

 

『Mou』のPR動画はこちら(Gakkenのサイトより)

 

 

 

 

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