今年の春先から、ヘナに関してとても深い知識をお持ちのMasakoさんから
アドバイスいただいたことを基に、シャンプーバーの試作を重ねてきました。
そして、やっと今回かなり満足できる仕上がりになりました。
ヘナはミソハギ科という種類の常緑低木のことで、このヘナの葉を乾燥
させて粉末状にしたものが、昔から染料として使われてきました。
デトックス効果や抗炎症効果、新陳代謝を活性化する効果もあると
言われているため、カラーリングだけでなく頭皮クレンジングやヘアー
トリートメントとしても利用されています。
ヘナ入りシャンプーバーのレシピを組みたて、石けんシュミレーションに
かけてみたところ、①オレイン酸含有量が54.3%と総脂肪酸組成の
半分以上になっていました。
また、②パルミチン酸や③ラウリン酸も多く含まれていました。
脂肪酸特性の一部分を紹介すると、下記のようになっています。
①オレイン酸・・・肌に対してマイルドに働き、洗いあがりの肌の潤いと
すべすべした感触のもととなる。
②パルミチン酸・・・冷水では溶けにくく洗浄力を発揮しないが、温水では
高い洗浄力がある。溶け崩れしにくく、いったん立った泡は安定している。
③ラウリン酸・・・泡立ちを出すのに必要な脂肪酸で、大きな泡を素早く
沢山たてることができる。比較的溶け崩れの少ない固い石けんになる。
実際の使用感は、脂肪酸組成の特性とヘナのトリートメント効果が相まって
しっとりしながらも、すべすべした洗いあがりになっていました。
今回のレシピの中には、スイートアーモンドオイルを配合していないので
微細な泡質ではないものの、泡立ちがよく持続性があるので頭皮の洗浄
には、とても向いていると思いました。
◇ヘナの中のどの成分が、どのような働きをするのか!
◇ターゲットにする成分を取り出すには、どの抽出方法が一番有効なのか!
◇取り出した有効成分は、けんか反応の過程で壊されることがないのか!
ヘナだけでなく知りたいことは、まだまだたくさんあり学びが追い付いて
いきません
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台湾漢方石けんの解禁日が近づいてきました
玉容散と真珠パウダーの石けん。
どんな子に育っているのでしょうか・・・もう、楽しみで待ちきれません