眼下に広がる美しい景色のもと、麗しき一日の始まりとクラッシックな音楽に包まれながらアンナベルのお仕事は始まる
昼下がりのティー・ルーム
ご高齢のご夫婦に珈琲をゆっくり注ぎながら、これまた、優雅に去ると思われたアンナベル
ご婦人:『昨日は年寄りばかりねって私も年寄りだけどオホホォ~』
はァ~
そんなお若いですとも言えず、返す言葉のタイミングを逃したアンナベル
ご主人:『あ~やはり有機栽培の珈琲だけあって濃くて美味しいですな』
アンナベル:『ありがとうございます』
と
言いかけたアンナベルの言葉を遮るように
ご婦人:『ここはKホテルよね』
アンナベル:『はァ~そのPホテルです』
ご婦人:『あら~こは失礼そう私、昔かの有名なホテルでほれはれそのロシアに亡命した女優さん誰だっけその人見たのよ』
アンナベル:『え~とえ~と岡田ァ~』
ご主人:『岡田嘉子だよ』
ご婦人:『そうそう岡田嘉子かなりのお年でしたけど本当に綺麗な方でしたわ』
はァ~
まだまだ話しが完結しないふう
ご婦人:『そう原節子さんもまだ鎌倉にご存命の様子』
とことん話しに付き合おうと腰を据えたアンナベル
アンナベル:『で…山口淑子さんはご存命でしたっけ』
ご主人:『山口淑子若いのに山口淑子を知ってるの』
ご婦人:『まァ~あなたったらなんて言い種(アンナベルをさして)この方は博学でいらっしゃるのよ、幅広い知識をお持ちなんですね私だって織田信長知ってるわよ』
戦前の女優列伝から突然
戦国時代かよ
あ~
いつまで続くのォ~