い【維】
[常用漢字] [音]イ(ヰ)(漢) ユイ(呉) [訓]つなぐ これ
1 大綱。国家の大本。「維綱/綱維」
2 つな。糸すじ。「維管束/繊維・地維・天維」
3 つなぎとめる。「維持」
4 すみ。「四維」
5 文のリズムを整え強める助字。これ。「維新」
[名のり]しげ・すけ・すみ・ただ・たもつ・つな・ふさ・まさ・ゆき
[難読]維納(ウィーン)・維摩(ゆいま)
「デジタル大辞泉」より
《?(維)》wei
(1) 【数】次元
三?空?3次元空間.
(2) 思惟,思索.
【同】惟
(3) ?(つな)ぐ,接続する.
→?系
(4) 保つ,守る.
(5) ( W‐ )姓.
「デイリーコンサイス中日辞典」より
私がわざわざ言うことでもないのだが、
人と人との出会いというのはとても面白いものだ。
会ってすぐに影響を与え合うものもあれば、
ある程度の時間が経過することでよい働きをするものもある。
精神が若いときには活かせなかった出会いや、
逆に精神が老いることで廃れてしまう出会いがある。
一対一で影響しあう効果と、一対多数で影響しあう効果もまた異なる。
そう考えると、人と人との関係は一様にみえて、
実は秒単位で変化しているといえる。
逆にそれぞれ違う関係性でも、非常に巨視的にとらえると
どれも一様にみえるともいえる。
脳や神経系統の言葉で
神経細胞であるニューロンと細胞同士を繋ぐシナプスという用語がある。
一度つながったニューロン同士でも、
その回路があまり活用されなければシナプスは少ない本数でしかない。
逆によく活用される回路はシナプスの本数が多い。
これって、人と人との関係性に似ているなと私は思う。
ニューロンがそれぞれの人間で、シナプスが関係性にあたる。
相手の必要性が高ければ、相手に対して求める手の本数が増える。
相手も同様であれば手の本数が多いのであり、
結び合えばシナプスの数が多くなる。
だがそれは一定ではなく、
必要性が少なくなればその手は減り、まったく切れてしまうことは
あまりないにしても、その存在は忘れがちになるだろう。
日本人はこれを「縁」という言語で表現するが、
「糸偏」の漢字はそういうつながり、関連性みたいなキーワードが
隠れている文字が多いなと思う。
最初にあげた「維」という漢字は、日本語と中国語の意味を書いてみたが、
中国語では「次元」という意味もあることが面白いなと思っている。
この語に関して言えば、中国語の「維」のほうが3Dっぽい。