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晏名アサミのdraftbox

他ブログやコラムになる前の下書き置き場。
ライヴ、映画、音楽、美術など触れたものに関する感想、
ふと思いついたことなどを書きなぐる場所。


ゆえに文章整ってないのと、あまり他者意識しないつもり。
その日の気分で人称違ったり、矛盾でてくるけど気にしない。


花が揺れる

耳の奥、脳の奥で リン、という音がする



凛、という漢字が真っ先に浮かんだが、

厘でもあり輪でもあり燐でもあり、

リンという漢字全てが円環している



冬の弱い日差しが木々の間から零れ落ちる

誰か、みたことのないものがいた

あのざわざわとした森を思い出す



海鳴りが聞こえる

氷よりも冷たい

ぞっとするような温度の海



私は神様をさがす

どこにもみあたらない

なぜなら神様は脳の中に埋もれているから
目覚ましのベルを止める。
大きく伸びをふたつ。
階段をおりる。


朝ごはんを食べながらぼんやり窓を見る。
今日は天気がいいようだ。
靴は黒の革靴でいくことにする。


台風が夏を連れ去ってしまった。
家を出て小走りしても汗がでない。
つい最近まで花と戯れていた蝶は姿をみせない。



少し張り切って出社して肩すかしをくらう。
何の味か感じられないまま昼食を食べおえる。
やっている仕事の社会への影響を考えたりしてみる。


本当はそれほどでもないのに大きなリアクションをする。
同じ土俵に乗らないように用心する。
口角が中途半端にあがっている顔をみる。



夕暮れは毎日壮大な物語を織る。
雲や光線の加減に目を奪われる。
信号で止まると無意識に運転していた事に気づく。


心に音楽が流れる。
色が波打って揺れながら消えていく。
妖精の羽根のような音がした。



家について着替え椅子に座りため息をつく。
ため息をつく。
ため息をつく。


今度は息を止めてみる。
止めてみる。
止めてみる。


大きく息を吸い込んだ直後に
ひと筋、ふた筋、
涙がでる。


止まらなくなる。
涙が口にはいってしょっぱい。
嗚咽だけが部屋に響く。



どの場面をとっても、
みっしりとそこに存在する。
涙の跡も髪の一本もこの声もすべて
支配されている。
いや、支配されていると信じたいのだ。


これらを消す方法を
これらを消さない方法を
同時にかんがえている。
鈍色 にびいろ。
私とあなたの境界はなにか。
隔ているものはなにか。



明確なようでいて
それらは目をこらしても
曖昧な色彩に惑わされてしまう

笑って誤魔化す私に似ている
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