松本清張の「黒革の手帖」
今更ですが、やっと小説を読みまして、
殆ど寝ずに、米倉涼子主演のドラマも観ました。
地味だった銀行員の元子は、
銀行で横領した金で、銀座で店を始める。
勤め先だった銀行を始め、
様々な大物相手に、弱みを握っては恐喝して
のしあがろうとする日々。
一方で、波子というホステスは
男に甘えてパトロンになってもらっては高みを目指す毎日。
その男への媚び方は半端じゃない。
野心もあるが、
結局男を捨てられずに
20年間病院院長の愛人で居座る中途半端な女・市子。
だが、
元子は、決して男の駒にはならない。囲われない。
人形にならない。
その分、敵ばかり増えていって、
自分の首を絞めているとも見える。
孤独。野心だけを武器に生きていく。
私は、波子より、元子でありたい。
私は、男の駒になんかなりたくない。
私は、愛人契約ということが一番嫌いだ。
月にお金をいくら貰って、月に何度か会う。
私は
恋愛関係になくても、
その瞬間、恋愛感情が私にさえあれば、関係をもったこともある。
だけど、
1億貰っても、お金の為には寝ない。
実際、ホステス時代、
愛人にならないか、と具体的な条件を提示されたことは
一度や二度ではなかったが、私が首を縦に振ることはなかった。
昔、私は経営者になりたくて、
学生起業を志していたこともあった。
その当時、周囲の多くが、パトロン探しを薦めた。
それが近道だからだ。
実際、
「女」を武器にして、人脈を広げて
夢に近づく女が、沢山いる。
その為に、整形する女もいる。
「最初は人形でもいい。
いつか、自分の力で・・・」
と
ドラマの中で語る人物がいるように、
その方が賢いのかもしれない。
愛人に買ってもらっても、
会社は会社だ。
社長は社長。
今の私は、会社経営をしたいとは
思ってもいないが、
私は、ただ遠回りをして、
若い頃使えたはずの若さと容姿も失って、
年齢を重ねた頃、何も持っていないのかもしれない。
しかし、私は、誰かの人形にはなりたくないのだ。
「女」を使えば
手に入るものが、世の中には沢山ある。
でも、
そんなこと使って得たものなら、何の価値もない。
ドラマの主人公曰く
「女はね、うかうかすると、一生誰かの犠牲になるように出来てるの。
そういう仕組みになってるの。」
確かに、そうよね。
それはね、
会社に入っても、
結婚しても、
大金積まれて愛人になっても、同じこと。
誰かの犠牲になるくらいなら、
どんなに貧しくなっても
それなら、塩を舐めて
私は暮らすわ。
笑顔の裏で
したたかさを持つ女でありたいの。
媚を売るくらいなら、死んだほうがいい。
だが、最近私は、それが露骨に知らず知らずに
外見に表れているらしい。
「男を露骨に馬鹿にしてるのが見てて分かる」
「初めて見た時可愛いなって、正直思ったけど、
口説こうとは思わない。
関わったら、何かやばそうだから」
「お前、男に興味ないだろ?自分が一番好きって顔してる」
「男を下にしか見てない」
最近、これは全部違う人が言った言葉。
このblogを通して知り合った女性のお仕事に協力する形で
お会いしたことがありますが、
「annaさんって、何でそんなに男嫌いなの?」って聞かれたこともある。
恋は好きよ。
でも、私の恋が全部うまくいかないのは、
男には絶対負けたくないから。
それを隠すことが出来ないから。
可愛くないのよ、そういうところ。
一見、可愛らしく甘えてきそうな外見なのに。
これからも、性懲りもなく
私のことだから、きっと誰かを好きになるでしょうね。
また、ろくでもない恋しかできないのだろうけど。
でも、男なんて大嫌いよ。
私、女には負けても何とも思わない。
だけど、男には何も負けたくない。
小学校のテストの時から、ずっとそう。
男性の方には申し訳ないけど、
男を馬鹿にして
確かに私は生きてる。
直接関わる男性はともかく、
「男」というカテゴリーにそういう感情しかないの。
特に、私を好きという男の支配欲。
あれほど人を馬鹿にするものはないわね。
私は
多少悪いことしても、
一人で高みを目指す元子に憧れるの。
だって、何だか私そのものな気がして。
もちろん、人並みに恋だってしたいわよ。
ただ、
私はどんな恋を求めているのかは分からない。自分でも。