5月4日(土)レソト2日目。
この日のメインイベントはポニートレッキング。
レソトに行ったらだいたいみんなこのマレアレアロッジに行ってポニートレッキングをしている。なんでも素敵な景色の中を優雅に馬に乗って散歩できるという。私たちも例に漏れずやってきました。昨夜散々苦労して。
朝早く起きてロッジでポニートレッキングツアーの申し込み。マレアレアの村周辺を1時間ほど散歩するコースから5~6時間かけて壁画や滝を見に行くコースまであります。私たちは4時間で滝を見に行くコースを選択。おひとり様なら580ランド(4450円)かかりますが私たち2人ともう一人アメリカ人女性の計3人のツアーだったので1人あたり340ランド(2600円)。やっす。日本でも乗馬体験をやったことがありますが1時間1万円ぐらいした気がする。
メンバーがそろったところで馬の操り方の説明を受けます。
右行きたいときは右に手綱引っ張ってー、左なら左でー、止まるときは自分のお腹のほうに引っ張ってー、あとは登る時は前かがみ、下るときは後ろもたれてねー。みたいな。
早速出発。ガイドさんのあとからついていきます。ガイドさんが「ハイッ」と声をかけると馬が歩き出す。
ぽっくぽっくのんびり進みます。すでによい眺め。なんて優雅なんだ。
村の子供たち。ハロー!と挨拶すると笑顔で挨拶を返してくれます。ネパールから子供恐怖症だったけどここの子たちはとても純朴な感じ。
羊やら牛やら。
牛がたくさんいる場所ではそれぞれのカウベルがカランコロンと鳴ってなんだか協奏曲みたいになってました。いいかんじ。
やがて山間から川が流れてくる美しい景色が広がる。まさに「アフリカのスイス」って感じ。
私のポニ子(命名)はやたら前に行きたがるタイプらしく、先頭を切って進みます。
ゴロゴロ岩がころがる悪路だってなんのその。車じゃいけない道も馬ならいける。マニュアル車運転できなくても馬なら乗れる。
川だってへっちゃら。
急な登り。がんばれポニ子。
ちなみにポニ子ポニ子言うてたけどポニ子、オスだった。
やがて滝の近くに到着。絶景が広がる何もないところに少年が立っていました。
ここで我々は馬を下りて徒歩で滝へ。その間少年が馬を見張ってくれます。客が来るまでの間、そして客が滝から戻ってくるまでの間、少年がいったい何をして時間をつぶしているのか気になる。
滝。ふむふむ。
辺りには黄色く色づいた木々。この前中央アジアで春を迎えたと思ったら今度はレソトで秋迎えちゃってます。もう訳が分からん。標高が高く、国自体が山なので冬は厳しい寒さと雪だそうです。
帰り道。登った分だけ今度は降りる。なかなかのスリルでした。
そして馬が木の下を通ると乗っている私たちは枝にぶつかるというトラップ。
そろそろお尻や膝が痛くなってきたころマレアレアの村に戻ってきました。
約4時間、大満足。ここまでわざわざやってきてよかった。
さて、ここでこの日は終わりならよかったんですが、時刻は13時半。我々は次なる目的地に向かって進みます。
マレアレアロッジからMotsekuoaへ戻り、レソトの北部をぐるっと周る舗装路A1ルートを通ってモコトロンまで。
天空の道といわれるレソトの道。
羊が道を渡ってる。
途中で首都のマセルを通過。さすがに首都なだけあって栄えています。人も車もいっぱい。でも町の景観は南アフリカの田舎町といったところです。
よく見るとナンバープレートのない車がたくさん。プレートがないか、もしくは紙に書いて後ろの窓に貼っていたりする。ざっくりだな。
レソト民はほとんど黒人。白人は全然見かけません。
そして南アフリカでもそうでしたがみなさん髪型が芸術的。個性あふれる編み込みやドレッド。ひとりひとりお願いして写真を撮らせてほしいぐらい。すみませんが隠し撮りさせていただきました。
やがて夜。またまた翌日の行程を考慮してなんとかモトコロンまで進みます。道は全て舗装路のはずなので大丈夫なはず。
唯一撮ったレソトの星空。町の灯りがなく、標高も高いためかとてもキレイ。
ニュージーランドの星空に大感動して以来、ちょっとやそっとの星空では満足できなくなってしまっていましたが、ここのはすごかった。まだ星空に感動できたことにほっとしました。
暗闇を淡々と走り続けて21時頃モトコロンに到着。
宿は事前に目星はつけていましたがどこまで進めるか分からなかったので予約していません。レソトに入ってから南アフリカで買ったvodacomのsimカードは電波が入らなくなったので前もって宿に連絡できず。ちなみに各町にはけっこうあるケンタッキーでフリーwifiを使えるとの情報はあったし、レソトのsimカードを買えばネットもできます。
突撃訪問してみたのはTs’abi Guesthouse。どこから入るのかよく分からず車で周辺を彷徨っていたら現地人の男性が案内してくれました。しかし電気はついているものの宿オーナーがおらず困った。そしたらその男性がオーナーに電話してくれるというではないか。いい人。
寒いしそれまでここで待ってなと案内されたのは宿横の建物。中に入るとたくさんのレソト民が暖炉を囲んで何やら盛り上がっている。突然現れたアジア人に皆さん困惑しつつもウェルカムな雰囲気。あっという間に囲まれておしゃべりしたり写真撮ったり。逆に突然の現地民との交流に困惑する私たち。なんだなんだこの状況は。
なんか面白い状況だけど、正直はやく宿に入って寝たいんだよなー宿オーナーに連絡まだつかないかなーと思いだしたころさっきの男性が戻ってきて宿へ案内してくれました。
ダブルベッドルームで550ランド(4200円)。高いな。ブログ情報から数年たっているからか値上がりしている。でも時間も時間だししょうがない。
ただ助手席に座っていただけなので私はソファで寝るつもりだったんですが、Oさんがベッドを譲ってくれたので図々しくも広々と寝させていただきました。何から何まですみません。
キッチンはなし。私のテント泊装備のクッカーでインスタント麺を作って食べる。シャワーはありますがなぜか水がちょろちょろ出るのみ。浴びるのは諦めた。ちなみに翌朝ちゃんとホットシャワーが勢いよく出て浴びられました。
朝ポニートレッキングをしたのが遠い昔のような気分で就寝。レソト2日目終了です。お疲れ様でした。