医者として。女性として。 | annaの毎日

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田舎の診療所で内科/小児科医として働いてる30代。健康診断を行う会社も経営してます。
13才年上の韓国人と2013年11月に結婚!2017年に娘が生まれ3人家族に!!医者と社長と妻と母、4足の草鞋を履きながら毎日にぎやかにオッパと生きる日常を徒然なるままに書いていきます❗

最近このブログには恋バナばかり書いていますが、べつに恋愛だけを一日中やっているわけではなく(笑)
週6日フルタイムで医者をして、家では毎日の家事を一通りする小忙しい29歳ですニコニコ


今年4月に長野に来て、プライマリケアという名のいわゆる「何でも診ます」的町医者になってから4ヶ月が経ちました。


今まで大学病院で指導医の下でのほほんと勉強させてもらっていた頃とは全然違って、ここではそばで教えてくれる先生も、間違いをすぐ直してくれる先生もいません。

結果的に総合病院や救急病院に紹介するにしても、自分の前に来た患者さんをまずは自分が診察して検査を考えて、一通りの筋道をつける必要があります。


自分がこれまで興味を持って勉強していた糖尿病だけでなく、ここには内科全般(循環器、呼吸器、内分泌、消化器、腎臓、脳神経)、小児科、皮膚科、ほかにも耳鼻科、眼科ちょっと、そして軽い精神科や婦人科、高齢医学に至るまで。。。

とにかくものすごく広い守備範囲が必要です。


わからないこともいっぱいあるし困ることも毎日ですが、代わってくれる人はいないから私しかいないんだ!!って思って気合いを入れてやってます。


29歳の女医を目の前にしたとき患者さんが取る行動は千差万別ですが、
「こんな若い医者で大丈夫か?」 という不安と

「男先生(うちのパパ)に診てもらったときは、説明しなくても全部わかってもらえてたのに。」 と父の診察と比較する人、ほかにも

「どうしてこの医者はこんなに検査をするんだろう?
どうしてこんなに口うるさく運動!食事!と言うんだろう??」 と私の診察に不満をもつ人もいます。


うちのような田舎では、大病院に行かない限り私のような20代の若い医者に接することはほとんどない状況なので、これらの感情を抱いてそれを露骨に態度に出してくる患者さんがとてもたくさんいらっしゃいます。


そんなときはもちろんへこむし、頭に来るし、自分の未熟さや無力さ、知識の偏りに憤りを感じ、とてもやるせない気持ちになって。。。


辛くて押しつぶされそうだけど、私一人しかいないから逃げ出すことはできない。。。そういうぎりぎりのところで踏ん張ってる状況です。


お昼の12:00~16:00の昼休みの時間は出張健康診断に行っているので、昼ご飯を食べる15分を除いては朝8;00~19;00までずっと働きっぱなし。


ちょっとの合間に夜ご飯の下準備をしたり、洗濯をしたり、掃除をしたり、オッパに連絡をしたりするので、いつも何かに追われながら一日がものすごいスピードで過ぎて行きます。


辛くて苦しい。もうやめたい。

一日のうちにこんなことを何度思うかわかりません。


でも、糖尿病の食事指導と運動指導を毎回口をすっぱくして話した患者さんの検査データが良くなって、患者さんがもっとやる気になってくれたときはとっても嬉しいんです。

良くなった数値を患者さんにお話しして一緒に喜ぶ楽しみを私も感じるようになりました。

これが医者としての楽しみ、やりがいなんだなと思う。



そして、たとえば辛そうな顔をしていらした若い女性が、恋人との関係悪化から不眠になった話や、中年女性の患者さんが更年期障害の辛さを訴えてくるケース、介護や育児疲れから体の不調を訴える女性、出張健診では女性の受診者さんが多く、レントゲン撮影や診察で服を脱いで頂くこともあり。。。

私が患者さんや受診者さんたちと同じ女性であることが、診療の上でとてもいい方向に働くことが多くなりました。

私はまだ未婚で若いので、介護や育児の大変さも、更年期症状の辛さも実際には理解できないのですが、同じ女性だからなんとなくその大変さが想像できるし、生理前の不調を考えれば女性特有の辛さもよく分ります。


また、自分が毎日料理もする人間なので、たとえば高血圧や脂質異常症、糖尿病の食事療法を指導するときに調理方法の提案やレシピを具体的に指導することができます。

「今はナスが安いからよく使うけど、油炒めとか素揚げにしないで、蒸して下さいね。」

みたいなアドバイスは、男性の医者ではなかなかできないと思う。

つまり、医者であり女性であることが、最近の私には強みにもなっているような気がします。




どんなに忙しくても夕食は基本的に家で作る、掃除は週2回以上、洗濯は毎日2回。

仕事をしているのだから家事は他の人に任せたらいいのにっていう意見もあるかもしれませんが、私はそれをなるべくしたくないんです。

私のひいおばあちゃん(彼女も女医さん)が、おばあちゃんにもママにも言い伝えた言葉で

「医者である前に、女性でありなさい。」

っていう言葉があって、私はそれをモットーにしてるから。



医者として。女性として。

欲張りな私はどっちも取りたいんです。

頭は切れなくても、豊富な知識と経験を持った思いやりのある信頼される医者になりたいし、家事や子育てを頑張るお母さんになりたいし、旦那さんがいつまでも愛してくれて、そんな旦那さんを大切に愛せる妻でいたい。


もっともっと頑張って、スーパーウーマンを目指そうかしら???


素敵な女性になれるように、日々努力を惜しまず頑張りたいと思います^^