彼は、比較的 時間がきっちりとした仕事 をしていました。
土日が休みのことも多く、
その代わり、朝はとても早く家を出る日もありました。
一方、私の仕事は遅めです。
接客業なので、
11時開店、19時閉店。
閉店して、片付けが終わる頃に彼へ連絡をすると、
付き合い始めの頃は、
よく Skype(スカイプ) で話していました。
すると——
いきなり彼の友達や仕事関係の人に電話が切り替わったり、
気づけば私の顔が、
大きくテレビ画面に映っていたり。
「はじめまして」も言えないまま、
突然紹介されることも多くて、
正直、とても恥ずかしかったのを覚えています。
それでも不思議と、
会っていなくても、距離が離れていても、
すぐ隣の街にいるような感覚 が、
いつもありました。
彼は私の生活リズムをよく知っていて、
私も彼の毎日を、割と把握していた。
遠距離ではありましたが、
その点では、とても安心感のある関係だったと思います。
どの時代も、きっと同じなのかもしれませんが、
付き合っている頃の方が、
ゆっくり話していた気がします。
今は、
あの頃に戻れたらいいのに、と強く思います。
当時は正直、
「ちょっと面倒だな」と思ったこともありました。
でも——
失ってから初めてわかる、ありがたさ
というものが、確かにありますね。
宙の便 COCORO舎