彼とは毎日のように電話をし、LINEを交わしていました。

距離は離れているはずなのに、まるですぐそばにいるような、そんな不思議な安心感がありました。


当時、私の中で一番大切な存在は、何より 娘 でした。

私は出産が早かったので、娘はすでに専門学校に通う年齢になっていました。

だからこそ、私が新しく誰かと関係を築くことを理解してもらうのは、とても難しいことでした。


娘が母親に彼氏を紹介するのではなく、

母の私が娘に “三人目の彼氏” を紹介する。


——普通は逆ですよね。

——おかしいですよね。


そんな「普通ではないこと」が、確かに私の人生では起こっていました。


時々思います。

あの時、どこでどう間違ったと思ったのだろう?

でも、それが私の人生だったのだと思います。


最初、私は彼にこう伝えていました。


大人の関係でいようね。娘のことを大切にしたいから。


娘には、彼氏ができたこと自体は伝えていたはずです。

けれどどうやって紹介したのか、いつどんな言葉で話したのか、

そのあたりの記憶は曖昧で、ぼんやりとしてしまっています。


もし娘の立場からその時の私を見たなら——

きっと受け取り方は全然違うでしょう。

当たり前ですが、すぐに受け入れられるわけがない。




娘が彼を受け入れられるようになったのは、

私の誕生日に彼が計画してくれた秘密のお誕生日会 がきっかけでした。


会場へ行くと、

娘、そして当時一緒に働いていたスタッフの皆がそこにいました。


——いつの間に、そんな話をしていたの?

——いつの間にそんなに仲良くなっていたの?


嬉しさと同じくらい、驚きが胸いっぱいに広がりました。

気づけば、私の大切な世界がひとつに繋がっていました。




そこから、彼と娘と3人で出かけることが増えました。

バーベキューに行ったり、

小さい頃からよく訪れた琵琶湖へ夏に遊びに行ったり。

時には2人で、時には娘や友達も一緒に。


あの日々を振り返ると、

今でも戻りたいと思うほど、楽しくて、温かい時間 でした。

宙の便 COCORO舎