それは春先のこと。
スルガエレガントという夏みかんのシロップを作りました。
酸味と苦味が苦手な家族のため、皮をむきお酢を入れないレシピです。
ビンにぎゅうぎゅうに詰めて仕込んだのがまずかった。
しばらくは快適。
朝晩かき混ぜて上部がカビ無いようにお世話していました。
ある日、暑いくらいの陽気だったからでしょう。
急激に発酵が進んだ模様。
カウンターの上に飾るように置いてあったビン。
そこからシュワシュワと音を立てて漏れ出たシロップくんたち。
その日わたしは出掛けていて夫がこれを発見。
音で気がついたんだそう。
カウンターのリモコンやコンセントに見事に降りかかってしまい、周囲は拭いても拭いてもしばらくベタベタでした。
あと一日、冷蔵庫にしまうのが早かったらと悔やまれます。
手間をかけて作ったのに減ってしまったし、発酵が進んだお陰で甘味より苦味が増さった気がするし、何より掃除が大変だったから。
残ったシロップは炭酸やお水で割って飲んでいます。
かき氷に掛けても美味しそう。
皮はむいて仕込んだけれど、薄皮はそのままだったからか、ほろ苦く仕上がりました。
大人のお味。
わたしの仕込むもの仕込むもの、家族は
「また何かやってるな」
とやや白い目線を送られてきていましたが、この噴出事件でより一層怪しい目で見られそうな予感がします。
負けないぞー!
何の勝負か分からない大野家なのでした。
アンビー