非常に恐ろしいことである。

1号機の燃料棒が溶けて変形し、再臨界を起こしているようである。すると、そのエネルギーで形が変わって臨界が止まる。しかしまた変形して再臨界を起こし、ということを繰り返している。それですさまじい放射性物質が出ていると考えられる。2号機、3号機はまだなっていないようだが、いつなってもおかしくない。

これが続くと、そのうちウランの燃料棒がすっかり溶けて圧力容器の下に落ちる。落ちると、溜まっている水と反応して水蒸気爆発が起きる。

たとえそうならなくとも、こんなに放射性物質が続々出てくれば、原子力発電所に人間が居られれなくなってしまう。そうすると、全ては暴走する。

危機が迫っている。







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京大原子炉・小出裕章「再臨界の可能性」全文聞き起こし(たねまきジャーナル・MBS毎日放送ラジオ)
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投稿者 ジャック・どんどん 日時 2011 年 4 月 06 日 01:46:25: V/iHBd5bUIubc

京大原子炉実験所 助教 小出裕章さん たねまきジャーナル 
2011年4月5日(火)21:00~22:00 大阪MBS毎日放送ラジオ

いったんカセットテープに録音してから、再生して聞きながら起こしました(一応全文です)多少の誤りがあるかもしれませんが、ご容赦下さい

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小)小出 京大原子炉 水)水野クリスタル晶子 毎日放送アナウンサー 平)平野 毎日新聞

最初15分は、原発関連のニュースで、小出さん登場です
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◉ヨウ素排出濃度基準の1.3億倍     放射性核種から「再臨界」の可能性

水)小出先生こんばんは。
今のニュースを聞いていますと、びっくりするような数字が並んでおります。今、問題になっているピットと呼ばれるところの汚染された水の放射性ヨウ素は、国が定める限度の1.3億倍という、億なんて言う単位が出てきました。どんどん高い数値が出てくるんですが、これは小出先生からごらんになったら、もっと高くなる経過のひとつなんですか?

小)え、事故は続いているのですね。3月11日に原子炉が壊れたわけですが、それ以降一向に収束に向かっていないで続いています。今になって、私ちょっと自分の考えが甘かったと思っていることがあるのですが。

水)小出先生が「甘かった」と思われるのはどこでしょう?

小)えーっと、原子炉が一度止まったのですね。原子炉が止まるというのは、ウランの核分裂が止まるということですけれど。

水)ウランの核分裂が恐ろしいんですよね、進んだら。

小)私たちがウランの核分裂が始まることを「臨界」と呼ぶのですが、それが止めたつもりだったんですが、それがもう一度ひょっとすると始まった、それを私たちは「再臨界」と呼ぶんですが、

水)「ふたたび、臨界がはじまる=再臨界」

小)はい、それがひょっとして起きているかもしれないと、私は思うようになりました。

水)あのう、小出先生は、まあこれはほんとに深刻な事故だけれど、「再臨界」には至らないだろうとおっしゃっていたのですが、

小)はい、私はそのように思っていたのですが。

水)再臨界に至ってる、ひょっとして始まっているのでないかという理由はなんでしょうか?

小)それは、あのうヨウ素の濃度が一向に減らないで、むしろ増えてきているのですね。ヨウ素という放射能は半減期が8日ですので、もうすでに3週間以上、3週間どころじゃないですね、半減期の3倍は経っていますので、10分の1には減ってくれてもいいわけですが、それが減らないまま増えて来ている訳ですし、実はタービン建屋の地下水の放射性核種の分析をしたときに、クロルの38というちょっと変わった放射性核種があるのですが

水)クロル?

小)はい、塩素です

水)塩素?

小)はい、それが検出されたことになっていて、それは「再臨界」が起きているということにしないと説明がつかないのです。ただ、測定の誤りということは、これまで東電と政府の発表はそれはもう山ほどありましたから、測定の誤りの可能性もまだあると思いますが、その塩素38という核種はちょっと変わった放射性核種ですが、それが出すガンマー線ていう放射線を出すのですが、間違えて検出することは私はないと思うんです。だから、もし東京電力の発表が正しい、分析が間違っていないのだとすると、「再臨界」になっているのではないかなと、思うようになりました。

水)東京電力のデータなんですね。

小)そうです。

水)クロル38が出ていると。

小)そうです。

水)ということは、東京電力はもちろン「再臨界」のおそれを感じてですね、今、手を打っているはずですよね。

小)えーっと、ただこれは再臨界のときに出るだろうと思われるヨウソ134というのがあるんですが、それは前に東京電力が検出したと発表してですね、私はまさかその時は再臨界が起きるだろうとは思っていなかったので、これは間違えた測定だろうと私は答えたことがあるのですね。そしたら、案の定、間違えてた。そういうことがあったのですが。今回は私としても彼らが間違えるということはないだろうと思うし、ヨウソが減らないということは、ひょっとすると、と今は思うようになってます。

水)これを、今ひょっとすると思ってらっしゃることをイエスなのかノーなのかどちらかでも、確信が持てるようにするには、次はどういうことを確かめなければならないのでしょう?

小)今、原子炉から漏れてる水はタービン建屋の方に直結して流れてきている、そこのタービン建屋の水をきっちり分析するのが必要だと思います。ただその分析をやろうと思って現場に行くこと自身がものすごい難しいというか、被曝をしなければいけないということですから。

平)これは、もし再臨界が仮に起きてるとしたら格納容器がもう破壊されてるということになるんですか?

小)再臨界ということはですね、それが起きたら爆発をするということとは違います。

水)違うんですか?

小)再臨界で皆さんは爆発してしまうと、みなさん思ってるかもしれないけれど、そうではありません。再臨界をするとウランの核分裂反応が始まって熱が出るのですがそれによって再臨界を起こしている場所、つまり私はウランが融けて固まっている場所があると推測しているわけですけれど、ウランが集まってるとこですね。そこの形状が変わるのです。温度が上がると、形状が変わると臨界がおさまります。おさまるとまたもとに戻って来てですね、戻ったらまた核分裂反応が始まると。ブツブツ燃えるという状況に陥っていると疑っているのです。

水)核分裂がブツブツということは時々起こっているということですね。それ、もし起こっているとしたらですよ、ウランが融けて固まっている場所で形が変わり臨界しウランの核分裂反応が起こっているとすると、そうすると何が困ることなんですか?

小)発熱が止まりませんし、ずーっと、小ちゃい原子炉が動いてるという状態、動いていて止められないという状態なっている。動いているということは、核分裂生成物を次々に生み出してるということですから、放射能が次から次へ漏れてくる。それがヨウ素の濃度が1億倍を超えてしまったということにつながっただろうと私は思っている。

水)ということは、ヨウソの濃度がどんどん高くなると同時に、今まではなかった放射性物質の種類も増えていくということですか?

小)そうです

水)そのことは何か環境に影響を与えるのですか?

小)もちろん、ヨウソの濃度が増えているということは、それだけ環境中に濃い放射性核種が流れていっている訳ですし、新しい放射性核種が出来ているということは、それもまた環境中に新しい放射性核種が出ていって環境を汚染するということにつながる訳です。

平)これ続くと、燃料棒そのものがすべてもう融けてしまうんですか?

小)燃料棒自身はジルコニウムという金属でできているのですが、それはもう全部ないと思います.棒という形はもうないと思います。

水)燃料棒の形をしてない。

小)はい、棒の中に入っていたウランの燃料ペレットというまあ、小指の先ぐらいの大きさのウランの瀬戸物ですけど山になって堆積しているのだと思います。

水)どこに堆積してるのですか?

小)それは場所が私にもよくわかりませんが。

平)よくいいますけど、底が抜けるといいますよね。

小)底というのは圧力容器の底ですが、今私がペレットがたまっていると言っているのは炉心と呼ばれてる場所の下部だと思います。

水)圧力容器の底までは落ちていっていないのではないかと。

小)私の全くの想像です。

水)圧力容器の底までいかなければ最悪の事態にはならない?

小)えーと、そうではなくて、むしろその炉心というとこの下部にとどまってるということが最悪の事態の引き金になるかもしれないと、私はおそれているんです。

水)なんでですか?

小)圧力容器というのは、まあ圧力釜ですね、そのなかに水を入れて原子炉を冷やそうとしてきた訳ですが、炉心という部分はもうほとんど裸になっているとデータが示しています。そこはだから蒸気で冷やされてる訳ですけれども、圧力容器という圧力釜の底には、たぶん水があると思います。その状態で炉心という部分で被覆官が形を失って燃料棒のペレットがたまって、そこで崩壊熱という放射性核種自身が出す熱と再臨界になった熱がでているのではないかと、今私は思い始めたのですが、そうなるとウランのペレットがどんどん融けていくと思います。かなりの部分が融けた状態で圧力容器の底に残っている水の上に落下するということになると、私が一番恐れている水蒸気爆発が起こります。

水)はあー、じゃあ今までの予想のもとにやってきた注水作業のままで対処の仕方はよろしいのですか?

小)もちろん、注水はしなければいけません。必ず水は入れなければいけませんが、たぶんホウ素という核分裂反応を抑える化学物質ですけれど、その注入量が少なすぎるんだと思います。

水)ホウ素というのはいくらでも投入できるくらい原発周辺には用意されてるんですか?

小)えーと、事故が起きた当初に、大量に東京電力は入れたと思います。再臨界をやはりおそれたはずなんで入れたと思います。今現在福島の原発のなかでホウ素がどれだけ残っているのかわかりません。

水)ホウ素をもっと入れる必要があるならば、それこそ先を見越すと大量のホウ素を福島に集めなければなりません?

小)そのくらいのことは福島の方たちはもうわかっていると思いますので手配をしてるかもしれませんし、単純に私が想像して言っているだけで、私が想像できるようなことを福島の方はわからないはずはないので手は打っているだろうと思います。

平)今の◯では、再臨界の恐れというのは1号機から3号機までありますけど、2号機でしょうか、3号機でしょうか?

小)一番はたぶん1号機じゃないかと

水)これは、1号機だけを見つめていればいいいんですか?その意味では。

小)そうではありません。再臨界というのはさっきも聞いていただいたように、ブツブツ燃えるというだけで爆発ということにつながることではありませんので、2号機でも3号機でも炉心が大幅に融けてしまえばやはり同じことになります。1も2も3もとにかく水を入れて冷やすということをやらなければ往けません.再臨界の恐れのある炉心にはホウ素をいれなければいけません。

水)こうしたおそれもあるという小出先生のような専門家がいらっしゃるという事態でですね、今の付近の住民の方の避難のありようはこれでいいんですか?

小)私が恐れているというのは前から何度もお伝えしたと思いますが、原子炉の炉心が融けて落ちる、つまりメルトダウンをするといのを恐れているのですが、絶対に起きないと私は言いたいのですが(もちろんです!と水野アナ)、自信をもって言えないという状態が続いているんですね。もしそれが起きてしまうと、爆発的に放射能が出てくるということですので、周辺の人たちはもちろんその覚悟をしていただいて、いつでも逃げれるというそのぐらいの心構えはしていただかないといけません。

水)はい。こうした大切なデータが東京電力から十分に出ているんですか?私たちシロートがみてもようわからないんですけど。

小)私も公開情報しか手に入りませんので、インターネット上で東京電力が公表する数値、官邸から出る数値、保安院から出る数値という、そんな数値しか私にも見えないのです。でも彼らはもっと一杯もってるはずだと思います。

平)集約した政府判断が出ませんよね、個別には出ますけど、今先生が恐れてるような可能性のある最悪の事態も国民に告知するという政治的な判断を決して出しませんよね。これは、パニックとか、そういうようなことをおそれてるだけのことなんですかね?

小)だけといっていいのかどうかわかりませんが、政府がおそれているのはパニックですね。

水)もちろん考えた上でやらなきゃいけない大切な要素のひとつだとは思うんですけど、小出サンがおっしゃる再臨界が起こっていないということを確認するためには、データが誤りだったというのが一番はやいんですね。

小)そうですね。前は、ヨウ素134という計測が誤りだったいわれて、ヨカッタと思って胸を撫で下ろしたわけですし、今回もクロールの38の形質が誤りだったといっていただければいいし、あるいは、ヨウ素の今流出してくるのがものすごい濃度になってきてるわけですが、それが誤りだっていっていただければいいと思います。

水)もうほんとにそう願います。

小)私もそう願います。また明日もよろしくお願いします。
  京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さん、どうもありがとうございました。
週刊ポストや日刊ゲンダイを、今後は主として読むようにしたいと思う。

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枝野氏「よくやっている」「総理候補に浮上」と評価される理由なし
2011.04.05 07:00

 菅内閣の「嘘」体質は常軌を逸している。
 本誌は4月1日号で原子力安全・保安院の中村幸一郎・審議官の“更迭”をスクープした。
 東大工学部出身の技術キャリアである中村審議官は、震災翌日の会見で、検出された放射性物質から、「(1号機の)炉心の中の燃料が溶けているとみてよい」と炉心溶融の可能性に言及した。正しい認識だった。
 ところが、菅首相と枝野幸男・官房長官は、「国民に不安を与えた」と問題視し、中村氏を会見の担当から外すように経産省に指示したのである。そして、枝野長官は会見で、炉心溶融情報について、「炉を直接見ることはできない」といってのけ、中村氏の正しい指摘を封印した。
 あの段階でメルトダウンを認め、すぐに海水注入の措置を取っておけば、その後の水素爆発、放射性物質の拡散は防げた可能性が高いと専門家は指摘する。菅氏、枝野氏が国民を危機に陥れた責任は非常に重い。
 その枝野氏は、今になってメルトダウンを認め、廃炉の可能性を言い始めたが、間違いを認めるなら、まず自分の嘘と失敗を詫びたらどうか。この男が「よくやっている」とか「総理候補に浮上した」などと評価される理由はどこにもない。
※週刊ポスト2011年4月15日号
漸く、原子力危険・隠蔽院が改組される。佐藤栄佐久前福島県知事は、はるか以前にこの問題を指摘し、そのために闘って、恐るべき国策捜査によって、検察に陥れられた。彼が潰されていなければ、今回の事態は防ぐことができただろう。

追求されるべきは、東電や保安院ばかりではなく、その背後にいる原子力官僚・政治家集団なのだろう。

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原子力安全・保安院:経産省から分離…新たな規制機関へ

2011年4月6日 2時37分 毎日新聞

http://www.mainichi.jp/select/today/news/20110406k0000m040179000c.html


原子力規制見直しのイメージ

 東京電力の福島第1原発での事故を受け、政府は5日、経済産業省の外局である原子力安全・保安院を同省から切り離し、内閣府の原子力安全委員会と統合させて新たな規制機関を設置する方向で検討に入った。新たな規制機関は、原発を推進する立場の経産省とは完全に分離し、米国の原子力規制委員会(NRC)のような強い権限を持った専門家集団としたい考えだ。【三沢耕平】

 ◇安全委と統合、原子力規制強化
 実現すれば、1978年の安全委設置、01年の保安院設置に続く、原子力安全体制の抜本的な見直し。

 現行制度では、安全委が原子炉の安全審査や事故時の政府に対する助言を行い、保安院は各原子力施設に保安検査官を配置して事業者を監督する。しかし、今回の事故では、保安院に「東電の事故対応を適切に監督できなかった」、安全委にも「政府に対する助言機能を十分に発揮できなかった」との批判がある。

 保安院は原発を推進する側の経産省(資源エネルギー庁)の外局にあたり、人事交流もある。このため、「推進と規制が厳密に分かれていない状況では、適正な監視はできない」との批判もあった。また、保安院は地方の検査官や事務職も含めて約790人の職員を抱えるが、大学院などで原子力工学を学んだ人材がそろう電力会社や原発メーカーに比べれば層が薄い。「電力会社から専門知識を学ぶ検査官もおり、教え子が教師を監督するようなもの」(経産省幹部)との指摘もあった。

 一方、安全委は国家行政組織法8条に基づいて設置される審議会と同等の位置付け。原子力に精通した委員5人とスタッフ約100人がいる。

 米国では、原子力規制を担う目的で74年にNRCを設置。法律で政権や他省庁などからの独立性が確保され、約4000人が勤務。このため政府内では、NRCにならって国家行政組織法3条に基づく公正取引委員会のような強い権限を持つ規制機関にする案を軸に検討が進む見通しだ。

 原発の安全規制を巡っては、菅直人首相が先月30日、首相官邸で会談した社民党の福島瑞穂党首から保安院の分離を要請された際に「今後、議論になる」との見方を示した。


佐藤栄佐久・前福島県知事が告発 「国民を欺いた国の責任をただせ」
週刊朝日 3月30日(水)17時56分配信

福島第一原子力発電所の事故は周辺の土壌や海水からも大量の放射能が検出され、世界を震撼させる事態となっている。原発の安全性に疑問を持ち、一時は東京電力の原子炉17基をすべて運転停止に追い込んだこともある佐藤栄佐久・前福島県知事(71)はこう憤る。「諸悪の根源」は経済産業省であり国だ──。

 今回の事故の報道を見るたびに、怒りがこみ上げてきます。一部の識者は「想定外の事態だ。これは天災だ」というような発言をしていましたが、だまされてはいけません。これは、起こるべくして起こった事故、すなわち“人災”なのです。

 私は福島県知事時代、再三にわたって情報を改ざん・隠蔽する東電と、本来はそれを監視・指導しなければならない立場にありながら一体となっていた経済産業省に対し、「事故情報を含む透明性の確保」と「原発立地県の権限確保」を求めて闘ってきました。しかし、報道を見る限り、その体質は今もまったく変わっていないように思います。

 端然とした表情で語る佐藤氏の自宅は福島県郡山市内にある。地震から2週間以上経過した今も石塀は倒れたままになっているなど、爪痕が生々しく残る。もともとは原発推進論者だったという佐藤氏が日本の原子力政策に疑問を抱き始めたのは、知事に就任した翌年の1989年のことだった。

 この年の1月6日、福島第二原発の3号機で原子炉の再循環ポンプ内に部品が脱落するという事故が起きていたことが発覚しました。しかし、東電は前年暮れから、異常発生を知らせる警報が鳴っていたにもかかわらず運転を続けていたうえに、その事実を隠していました。県や地元市町村に情報が入ったのはいちばん最後だったのです。

 いち早く情報が必要なのは地元のはずなのに、なぜこのようなことがまかり通るのか。私は副知事を通じ、経産省(当時は通商産業省)に猛抗議をしましたが、まったく反応しませんでした。

 日本の原子力政策は、大多数の国会議員には触れることのできない内閣の専権事項となっています。担当大臣すら実質的には役所にコントロールされている。つまり、経産省や内閣府の原子力委員会など“原子力村の人々”が政策の方向性を事実上すべて決め、政治家だけではなく原発を抱える地方自治体には何の権限も与えられていないのです。

 国や電力会社は原発に関して、地元自治体を「蚊帳の外」にしただけではないという。佐藤氏が「8・29」と呼ぶ事件がある。2002年8月29日、原子力安全・保安院から福島県庁に「福島第一原発と第二原発で、原子炉の故障やひび割れを隠すため、東電が点検記録を長年にわたってごまかしていた」という恐るべき内容が書かれた内部告発のファクスが届いたのだ。

 私はすぐに、部下に調査を命じました。だが、後になって、保安院がこの告発を2年も前に受けていながら何の調査もしなかったうえに、告発の内容を当事者である東電に横流ししていたことがわかったのです。

 私の怒りは頂点に達しました。これでは警察と泥棒が一緒にいるようなものではないか。それまで、東電と国は「同じ穴のムジナ」だと思っていましたが、本当の「ムジナ」は電力会社の奥に隠れて、決して表に出てこない経産省であり、国だったのです。

 この事件で、東電は当時の社長以下、幹部5人が責任をとって辞任し、03年4月には、東電が持つすべての原子炉(福島県内10基、新潟県内7基)で運転の停止を余儀なくされました。

 しかし、保安院、経産省ともに何の処分も受けず、責任をとることもありませんでした。

 それどころか、福島第一原発の所在地である双葉郡に経産省の課長がやってきて、「原発は絶対安全です」というパンフレットを全戸に配り、原発の安全性を訴えたのです。なんという厚顔さでしょうか。

 今回の事故でも、記者会見に出て頭を下げるのは東電や、事情がよくわかっていないように見える保安院の審議官だけ。あれほど、「安全だ」と原発を推進してきた“本丸”は、またも顔を出さずに逃げ回っています。

 さらに、佐藤氏は3月14日に水素爆発を起こした福島第一原発3号機で、「プルサーマル」が行われていたことに対し、大きな危機感を持っているという。

 なぜメディアはこの問題を大きく報じないのでしょうか。「プルサーマル」とは、使用済み燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を使う原子力発電の方法で、ウラン資源を輸入に頼る日本にとって、核燃料サイクル計画の柱となっています。

 これに対して私は98年、MOX燃料の品質管理の徹底をはじめ四つの条件をつけて一度は了解しました。

 しかし、判断を変え、3年後に受け入れ拒否を表明することになりました。

 福島第一とともにプルサーマルの導入が決まっていた福井県の高浜原発で、使用予定のMOX燃料にデータ改ざんがあったと明らかになったからです。

 そして、核燃料サイクル計画には大きな欠陥があります。青森県六ケ所村にある使用済み燃料の再処理工場は、これまでに故障と完成延期を繰り返しており、本格運転のメドがたっていません。この工場が操業しない限り、福島は行き場のない使用済み燃料を原子炉内のプールに抱えたままになってしまう。今回の事故でも、3号機でプールが損傷した疑いがあります。これからも、この危険が残り続けるのです。

 昨年8月、佐藤雄平・現福島県知事はプルサーマルの受け入れを表明し、30日には県議会もこの判断を尊重するとの見解をまとめました。このニュースは県内でも大きく報じられましたが、その直後、まるで見計らったかのように、六ケ所村の再処理工場が2年間という長期にわたる18回目の完成延期を表明したことは、どれだけ知られているでしょうか。

 福島第一原発の事故で、首都圏は計画停電を強いられる事態となっています。石原慎太郎・東京都知事は00年4月、日本原子力産業会議の年次大会で、「東京湾に原発をつくってもらっても構わない」と発言しましたが、この事態を見ても、同じことを言うのでしょうか。

 私は06年に県発注のダム工事をめぐり、収賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。控訴審では「収賄額はゼロ」という不思議な判決が出され、現在も冤罪を訴えて闘っている最中です。その経験から言うと、特捜部と原子力村の人々は非常に似ています。特捜部は、自らのつくった事件の構図をメディアにリークすることで、私が犯罪者であるという印象を世の中に与え続けました。

 今回の事故も重要な情報を隠蔽、管理することで国民を欺いてきたと言えるでしょう。今こそ国の責任をただすべきときです。 (構成 本誌・大貫聡子)

さとう・えいさく 1939年、福島県郡山市生まれ。東京大学法学部卒業後、88年に福島県知事に初当選。06年、収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕された。09年、一審に続き、控訴審でも懲役2年(執行猶予4年)の有罪判決が出されたが、「収賄額はゼロ」と認定され、実質上の無罪判決となった。現在、上告中。著書に『知事抹殺』(平凡社)がある

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「てぶくろ」はすばらしい絵本だ。

まだ持っていない人は、直ちに購入して欲しい。人類の進むべき道が示されている。地球は、全ての生き物が肩を寄せ合って暮らす「てぶくろ」なのだ。

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「てぶくろ」印税 被災者に 画家の遺族が申し出

2011年4月5日15時53分 朝日新聞

絵本『てぶくろ』
 絵本『てぶくろ』で知られるロシアの画家E・M・ラチョフの遺族がこのほど、東日本大震災の被災者のため、福音館書店から出ている邦訳の印税を今後1年分寄付すると申し出た。

 森に落ちていた手袋の中にさまざまな動物がすみつき、吹雪をしのぐ話で、チェルノブイリ原発事故があったウクライナの民話だ。1965年に翻訳されて以来、ファンが多い。

 ラチョフの妻リジアさんから連絡を受けたロシア絵本の研究者、田中友子さんは「避難所で身を寄せ合って寒さに耐える方々に、北国ロシアから届いた声援です」と話している。(白石明彦)

$マイケル・ジャクソンの思想(と私が解釈するもの)著者:安冨歩
水ガラスというもので汚染が止まったらしい。これで一旦、恐るべき海のチェルノブイリは止まった。朗報であり、よくぞ止めたと思う。

しかし、構造から考えて、おそらく、ほかのところからも漏れているだろうし、今後、あとからあとから汚染水が炉心から流れてくるのだから、そのうちまたどこかから溢れる。

低レベル放射能汚染水とはいえ、1万数千トンも海に放出したのでは、猛烈に海は汚染された。しかし高レベル汚染水は数万トンもあるというから、まったく足りない。タンカーで運ぶしかないという事実に何の変わりもない。

この水ガラスというもので、汚染の拡大を食い止める方法をもっと考えたほうが良いだろう。しかし、発電所内にあまりに貯めこむと、作業の邪魔になる。運びだして処理する体制の確立はいずれにせよ不可欠だ。

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高濃度放射能汚染水、海への流出止まる 福島第一2号機

2011年4月6日7時7分

 東京電力は6日、東京電力福島第一原発2号機の取水口付近の作業用の穴(ピット)から海に漏れ出ていた高濃度の放射能汚染水が同日午前5時38分、止まったと発表した。

 東電は5日午後、流出しているピットの下に、砕石層をガラス状に固める薬剤を入れる止水工事をした。工事後に、海への流出量はやや減っていた。

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ピット下に水ガラス注入=石層固め、汚染水防ぐ―福島第1原発・東電
時事通信 4月5日(火)5時12分配信

 福島第1原発事故で、東京電力は5日、2号機取水口付近のコンクリート製立て坑「ピット」や管路の下にある石層から放射能汚染水が海に流出しているとして、硬化剤の水ガラスを注入して固める作業の準備に入った。石の隙間を埋めることで汚染水の染み出しを防ぐ狙いがある。
 東電は4日夜、集中廃棄物処理施設内などで貯蔵している低レベル汚染水の放出を開始。5日以降も継続し、数日間で約1万1500トンを放出する。水の放射能濃度は国が定める限度の最大約1000倍。東電は「健康に問題はない」としているが、今後のサンプリング調査の結果によっては、厳しい批判も起きそうだ。
 東電によると、ピット周辺では、高濃度の放射能汚染水の海への流出が続いており、同社は水が流れる経路の特定に着手。ピット上流には、電線管が通る管路や電源ケーブル用トンネルなどがあり、汚染水はこれらを通ることが判明した。
 東電がさらに調べた結果、同トンネルには、地震でできたとみられるひびなどの損傷がある可能性が高いことが分かった。水はそこを経由してピットや管路の下にある石層を通り、海に流れたもようだ。
 この石層は厚さ約20センチの「砕石層」と呼ばれるもので、ピットや管路を安定させるために建設時に敷き詰められた。石がばらばらにある状態で、この隙間を水が通ったという。
 東電は、ピットや管路の下にある石層の周囲に機械で穴を掘り、ピンポイントで水ガラスを注入し、石を固める。同作業と並行し、ピットから水が流出する部分に鉄の板を押し当て、流水をせき止めることも試みる。 
明日、午後から明後日午後にかけては、本州全体が危険だと思われます。
また、そのあとに最初に降る雨は、絶対に回避してください。

こちらがイギリスのセシウム予報。

http://www.weatheronline.co.uk/weather/news/fukushima?LANG=en&VAR=nilujapan131&HH=0&LOOP=1


こちらが気象庁のもの。

http://www.jma.go.jp/jma/kokusai/EER/eer_sample.pdf

気象庁は即刻潰して、民間の予報会社に代替すべきだ。こいつらは人間のクズだ。
ほかにも、罪深いことを沢山している。

(1)今回の地震のマグニチュードの基準を勝手に変更して、8.3から9.0に名目上引き上げた。
(2)地球シミュレーターなどというくだらない大型計算機に、国民の税金を浪費した。(一千億円以上)
(3)黄砂研究と称して、愚にもつかない研究(ともいえないもの)に税金を無駄遣いした。
(4)台風の予報がアメリカ軍の Joint Typhoon Warning Center より当たらない。

など。あんな連中は、もう絶対にいらない。民間に委託せよ。

松本徹三氏がアゴラで立派な記事を書かれたので、同じところに出ている原発関連のものを見ていたら、このブログの主催者である池田 信夫氏が原発事故というブラック・スワン という記事を3月19日に出していた。

池田氏は拙著『生きるための経済学』に良い書評を書いてくださった。その縁で、アゴラが正式発足する以前に、少し参加していたことがある。

http://agora-web.jp/author/yasutomi_ayumu

このなかで池田氏と議論してみたのだが、どうも「東大話法」が使われているような感じがして、楽しくなかった。東大話法を使う人は私の周辺に事欠かないので、もう結構だからである。あとから wikipedia で見てみると、東大経済学部のご出身のようで、さもありなん、と思った次第である。それに、ビジネス化を目指すという話を聞いていなかったこともあり、正式発足の時に抜けさせていただいた。

池田氏の原発事故に関する上記の記述を見て、私は心底気持ち悪くなった。なぜ気持ち悪くなったかを、説明しておかねばなるまい。パラグラフごとに説明しておく。

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福島第一原発の状況はまだ予断を許しませんが、かなり大量の放射性物質が周囲に出たことは間違いありません。しかし、いま発表されている程度の放射線量であれば、発電所の周辺を除いて人体には影響がないでしょう。これについては過去の核実験で多くのデータが蓄積されており、計算可能なリスクです。
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これは既に暴論である。低レベル放射線量被曝もたらす長期的影響についてのデータの蓄積は極めて乏しい。なぜなら、この調査を科学的に厳密にやるためには、

(1)沢山の人を調べないといけない。
(2)非常に長期にわたって調べないといけない。
(3)身体の全ての部位について調べないといけない。
(4)子々孫々にわたる遺伝的影響について調べないといけない。
(5)被曝量を正確に見積もらないといけない。
(6)被曝部位を正確に見積もらないといけない。

からである。これらを全てやって、何の影響もない、ということがわかれば「健康に影響がない」と言えるのである。しかし実際問題として、こんな調査は不可能に近い。それゆえ、全ての調査はいい加減である。最も正確とされるのは、広島長崎の原爆の被爆者の調査であるが、これとても、放射能の影響が軽く見積もられていた時代に始まっているので、不十分である。それゆえ、

放射能の影響は、よくわからないけれど、当初思われていたよりは遥かに深刻だ、

ということだけがわかっているに過ぎない。

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もう一つの問題は、他の原発の建設や運転をどう考えるかということです。特に懸念されているのは東海地震の震源の近くにある浜岡原発で、「今すぐ運転を止めろ」という意見もあるようです。これは過去に前例がなく、個別の立地条件や設計に大きく依存するので、確率を正確に計算できない不確実性です。
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過去に前例のない大事故が、浜岡原発よりもずっと可能性が低いと見られていた福島原発で起きたので、浜岡原発事故の可能性はもはや否定出来ない。また、現段階では福島原発に対応出来ていない状態であり、万が一、浜岡原発でも同規模あるいはそれ以上の事故が並行して起きたら、決して対応できなくなる。それゆえ、止めてしまうべきだという主張は、合理的である。


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これについては過去の原発訴訟で、国と反対派の間に一定の合意ができています。それは原子炉が破壊されて大量の死の灰が周囲に降り注ぐチェルノブイリ型(レベル7)の事故が起こる可能性はあるが、その確率はきわめて低いということです。しかしその危険の評価は大きく違い、国は「それは隕石に当たって死ぬ程度の無視できる大きさだ」と主張し、反対派は「もっと大きい」と主張しました。

今回の事故は反対派が正しいことを証明したようにみえますが、必ずしもそうともいえない。今回の地震は耐震設計で想定した規模を超えましたが、原子炉そのものは崩壊せず、緊急停止しました。もし地震で炉が崩壊していたら、チェルノブイリのように臨界状態の核燃料が周囲に飛散して大事故になったでしょう。

電源が落ちてECCS(緊急炉心冷却装置)が止まったことも想定の範囲内ですが、このとき炉内を冷却するポンプが想定をはるかに超える津波で壊れ、予備の電源も壊れてバックアップの冷却装置も動かなくなりました。これは反対派も想定していなかった事態で、従来の論争の枠組の外側のブラック・スワンです。
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「これは反対派も想定していなかった事態」というのは、事実誤認である

http://d.hatena.ne.jp/daen0_0/20110319/p1

で指摘されているように、この問題は既に指摘されている。

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タレブもいうように、こうしたサンプルの少ない出来事については、あらゆる可能性を列挙することができないので、ブラック・スワンが生じることは避けられない。だから確率の大きさを論じることには意味がなく、最悪の場合に何が起こるかという最大値が問題です。

この点で今回の事故は、1000年に1度の最悪の条件でもレベル7の事故は起こらないことを証明したわけです。誤解を恐れずにいえば、国と東電の主張が正しく、軽水炉(3号機はプルサーマル)が安全であることが証明されたといってもいい。しかしこういう論理は、政治的には受け入れられないでしょう。今後、日本で原発を建設することは不可能になったと考えるしかない。これは日本経済にとって深刻な問題です。
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「誤解を恐れずにいえば」という枕詞も東大話法である。一般的に東大関係者がこの枕詞を使うときには、何か変なことを言っているので要注意である。

まず現在の事態は想定されていたことである。それゆえ推進派にとってのみの「ブラック・スワン」である。地震の規模についても、千年に一度などという稀なことではない。気象庁マグニチュードで8.3~8.4は想定内である。エネルギーの総量としても、ここ100年くらいで何度も起きている。恐らく、この規模の地震は、東海地震、南海地震という形で、あと2回くらい、この地震に関連して起きてもおかしくはない。

レベル7の事故が起きない、と19日の段階で断言していることが、池田氏が原発の怖さから目を背けていることを示している。チェルノブイリ型の事故は、決して起きないのではない。今回は地震が大したことなかったので、制御棒がとりあえず突っ込まれたので助かったが、直下型とかであれば、それが失敗する可能性は十分にある。もっと怖い「(推進派にとってのみの)ブラック・スワン」が出てきてもおかしくはなかったのである。

それに、福島第一原発のどれかの原子炉が大規模な再臨界を今後起こしてしまい、それが作業員の総引き上げにつながれば、チェルノブイリ以上の放射性物質の放出が起きてもおかしくない。起きないとしても、それはたまたま運がよかっただけである。

我々の運が良くなるように、私は毎日お祈りしているので、池田氏にも一緒にお祈りしてほしい。




「地元の方々にご面倒、ご迷惑をおかけしていますが、さらに一段のご苦労をおかけすることに非常に申し訳なく思っています」

高濃度の汚染水を排出しないためだから「仕方ない」とかも言っている。しかし既に述べたように、本当に仕方ないわけではない。政府と東電が適切に対応しないからである。

東電の担当者が、謝るのが上手な人に変わった。最初からこの人だったら、世間の反応も少しは違ったかもしれない。この人を社長にしたほうがいいくらいだ。

しかしそれでも、餃子の王将の、案内の人より下手かもしれない。日曜の夕方の座席の40分待ちでも、平謝りに謝ってくださる。放射能汚染水を1万トンも垂れ流しにしてこのくらいでは、餃子の王将に負けている。

追記:
二番目の映像の説明をするのを忘れていた。NHK教育テレビでかつて流れていた名曲、『おわびのスキャット』(作詞:下山啓 作曲:宮川彬良)である。この曲のポイントは、平身低頭になったり、急に開き直ったりを繰り返すばかりで、ちっとも謝っていない、ということである。

「おわびのスキャット」 作詞:下山啓 作曲:宮川彬良

れい!
このたびは(ララルルルル)
こめいわく(タリラリラ)
おさわがせ(ディヤラヘロリンケ)
ごしんぱい(スチャラカチャッチャッポッチャリコ)
こころより(ヘレヘレヘロレ)
つつしんで(デュバデュバパッパラハラホロヒ)
あらためて(ビリビリ)
もうしわけ(ブルブル~ジュバジュバペッペレペ)
れい!

ありえない(シドロモドロ)
はずがない(シドロモドロ)
わからない(シドロモドロ)
いってない(シドロモドロシドロ)
きいてない(シドシドモドロ)
きおくない(シドシドモドロ)
しかたない(シドロ)
つつしんで(モドロ~シドロモドロ)
れい!
昨日、早とちりして、トレンチから漏れているという小出説よりも、あちこち亀裂が入って出ているという安冨説の方が正しい、とまことに僭越なことを書いたが、やはり小出説が正しかったようだ。

そもそも、トレンチが防水構造になっていないことを小出さんが知っているということは、当然、東電は知っていたはずである。にもかかわらず、なぜ、彼らが、新聞紙やおがくすを詰めて暇つぶしをしていたか、が問題である。それは彼らの行動パターンから理解できる。

(1)最も深刻な問題からは目を背ける。
(2)対処可能な問題が原因だと思い込む。
(3)その対処にかまける。
(4)最も深刻な問題が噴出して、「想定外だ」と言う。

原発がそもそも、こういう論理構造で作動しているので、緊急事態でも同じ行動パターンを繰り返すのである。一刻も早く、彼らから主導権を原子力安全欺瞞言語を話さない人に移す必要がある、と私が言うのは、そのためである。

ここのところ、肝心の原子炉の情報が一切、出てこない。私は、そろそろ(4)がいきなり来るのではないか、非常に心配になっている。今度の「想定外」は冗談抜きに怖い。


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汚染水、坑道下の砕石層から流出か 福島第1原発
東電が調査へ
2011/4/4 23:50
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 福島第1原子力発電所2号機付近から放射性物質を含む水が海に流出している問題で、東京電力は4日、汚染水がトレンチ(坑道)の下にある石の層を通り、ピット(立て坑)の亀裂から流れ出た可能性があると明らかにした。東電は5日、石の層まで掘削工事を実施した上、すき間を埋める薬品を注入して流量の変化を調べる。

 東電によると、「砕石層」と呼ばれる石の層は厚さ約20~30センチ。坑道やピットを建設する際、でこぼこの床面を平らにする目的で敷き詰めている。東日本大震災で坑道にたまった汚染水が破損部分から砕石層に染み出し、ピットまで流れ着いて亀裂から海に流出した可能性があるという。

 一方、東電は流出した汚染水が拡散するのを防ぐため、亀裂付近の海を鉄板やフェンスで覆う作業も計画。準備が整い次第、設置作業に入る。