映画『ツレがうつになりまして。』 | アンドウミホ*blog~音楽&躁うつな日々~

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~Bipolar Disorders&Music Diary~

毎日の出来事や音楽活動、闘病日記を書いています。

夕べ書きかけてた映画の感想と我が家のうつ事情。


早朝覚醒で寝不足だったけど、出発前にちょっとだけ仮眠できて居眠りはせず。

映画は以前N○Kでもドラマ化されてたマンガが原作の『ツレがうつになりまして。』



ドラマもみてたけど、いろんな面で風景も違うし役者さんも違って、ストーリーはそんなに変わらないはずなのに新鮮な気持ちで観れました。


父からしてみたら、二度の鬱を経験して克服している母(妻)にずっと躁鬱を繰り返している娘。

私が鬱のことを分かってほしくて誘ったのかたと思ってたらしいですが。

実際は、お前の鬱とは違うな、と。

(父はイマイチうつと躁うつが違う病気だということを何度説明しても理解できていない)

うつの症状は上辺的にきれいに描かれてたかなぁと。

やっぱり実際になってみなきゃ、うつの辛さなんて簡単には伝わらないと思う。


人それぞれ環境も違えば症状だって全然違う。


映画やドラマで心の病気のことを取り上げ、伝えるってことは難しいな、って改めて思った。

うん。

それにどうしても汚い部分っていうのは描けないんでしょうね。



で、私が父を誘った理由のひとつは

「母がうつになったときどう思ってたか?」ってことを子どもながらにずっと聞いてみたかったから。


一度目は私が生まれる前、そのあとは今から15年ほど前から5年くらい。

あの頃は夜勤もあった父、叔母の協力なしでは生活成り立ってなかった。


今思えば父も働き盛りで、ほとんど家庭を顧みない人間だったから大変だったはず。


帰りの車の中で思い切って聞いてみた。

「最初は、ただ困ったな~」

だったけど

今の元気で仕事できてるお母さんがあるのは、あの頃の経験で自分がどのようにしたらうまくやっていけるか身についてるからだと思う。

例えば家事の手抜き具合とか?

許容範囲をわかってるんじゃないか

って。

正直意外だった…


いつも母を見下したような言い方をする父の口からこんなことが出てくるなんて。



何も言わないから分からなかったけど、父は父なりに母やわたしを支えてくれていたのかもしれない。




映画のセットは静かな固民家で、あんなとこだったら静かに療養できるのかな、なんて思った。

宮崎あおいのナチュラルさがいい意味で嫌みなく、いい味出してたなぁ。

堺雅人さんもツレうつ撮影にあたって10kg減量したって宣伝番組でみたけど、難しい役どころを(あくまでも)それっぽく演じられてたと思う。


個人的には佐々木蔵之介さんとか合ってるかもな~なんて妄想。

別にタイプとかそういう意味ではなくw


限られた時間でいろんな面を深く掘り起こすことは難しいとは思うものの、もう少し患者本人の心の変化具合や周囲のことや周りとの関係など、物足りなかったような気もします。


「映画をみることだけが目的」ではなかったけど。

長年疑問に抱いていたことを思い切って聞けて少しスッキリしたのでした。


だからといって、父との関係が、見方が変わるわけではないですが…



同じように病気で苦しんでる人も介護してる家族の方、そうでない人にもみてほしいです。


ただ、繰り返すようですが「うつはあんなに軽いものではありません」。


そして、ハッピーエンドが全てではないんじゃないかな、ってのも正直なところ。


まぁあんまり期待してなかったつもりなのに、振り返るといろいろ思うことが出てきました。