2018年にタイで起きたタムルアン洞窟の遭難事故の映画化。
何やら洞窟事故ものにはまっております。
こちらは監督ロン・ハワード、出演ヴィゴ・モーテンセンとコリン・ファレルと先の『ラスト・ディセント ナティ・パティ洞窟事故』よりメジャー系映画な感じですね。
『ラスト・ディセント ナティ・パティ洞窟事故』と比べると後味は悪くありません。
ネタバレ
観る前から事故の経緯は軽く知ってたので、遭難した13人全員助かることはわかっていて、そういう意味ではあまりスリルはなかったですね。
ただ、5km離れた場所に遭難しているタイのサッカーチーム少年を助ける為に、視界の悪い水中を行き6時間、帰り5時間とほぼ半日かけて移動ですからね。ものすごい精神力と体力が必要です。本当に救助員ってすごいなーと思います。
だから救助員が2名亡くなったのはとても残念です。ひとりは酸素ボンベの酸素不足で溺れ死ぬし、もうひとりは救助の怪我による感染症で亡くなったとか。
ヴィゴ・モーテンセンがやたら手の怪我の消毒してたから、まさかヴィゴ・モーテンセンが感染症で死ぬの?って思ったけどそうではなかったですね。
しばらく観ない間に、ヴィゴ・モーテンセンは随分もっさりとしたイメージです。
コリン・ファレルは好きな俳優じゃなかったけど、年を取るにつれて好感度あがってます。
それにしても子供に麻酔かけて移動したというのは知らなかったので、びっくりしました。
映画ではどうして10日間も子供たちが無事だったのか語られてなかったけど、調べるとそれなりに食料は持ち込んではいたようですね。
子供たちが雨が降ってからあのパタヤビーチに逃げ込むまでの描写なんかもあったら良かったなーという気はします。死んだと思われていたのに実は生きていたという衝撃性を描きたかったんでしょうけどね。
助かった子供たちのうち1人はイギリス留学中に急死しちゃったようで、死因は不明だそうです。命がけで救助してもその後長生き出来るとは限らないあたりは切ないですね。
しかし、この事故に世界中から集まったボランティアなど5000人が救助活動にあたっていたというのはすごいですね。
人間とは戦争で殺し合う反面、こうして誰かの命を必死に救う側面もあるという、なんとも不思議な生き物です。