映画版に引き続き、2005年にNHKで放映されたドラマ版も観ました。

 

ネタバレ

 

まあ、大体流れは映画版と同じですが、どちらかと言えばドラマの方が原作に忠実なようです。

同じ内容なのに、不思議と映画版に比べてからっとした印象があります。映画版の方がなんだかじめっとした陰気な雰囲気があるんですよね。

しかし、予算からいえば、日本航空123便墜落事故現場の再現なんかはやはり映画版の方がお金がかかってたし、新聞社の描写もドラマの方はいかにもセットだなーという空気がありました。

とはいえ、父息子の描写とか、ラストの余韻などは、ドラマ版の方が良いかなーと思います。映画版より作品の構成がよくわかると言うか。

映画における社長のセクハラ描写はかなり不快でしたが、それが抑えめなのも助かります。

時代が時代とはいえ、この社長の最後の発言はめちゃめちゃパワハラ満載ですね。

そして映画版と違って、主人公は会社を辞めなかったんだなーという感じ。映画みたいに格好良くスパッと会社を辞められないあたりも、ある意味リアルな感じがします。

石原さとみの手紙を無断で新聞に掲載するあたりは、なんとなく彼女に対する最大の嫌がらせのようにも見えなくないので、いい話風にまとめているけどもやります。なんでドラマの印象としては主人公がクライマーズ・ハイ状態で暴走した結果、落下しちゃったのかなーという印象です。

でも、彼が目指した頂の先に息子との絆があり、未来がつながっていくのかもしれないですね。