ミュージカル好きとしては、トニー賞4冠、グラミー賞を獲得した2005年初演のブロードウェイミュージカルの映画化とあって公開当時観たいと思っていたのだけど、なんとなくかったるくなって、結局アマプラで観ることに。

で、頑張って最後まで観れば面白くなるかなーと思いつつも何度も何度も爆睡を重ね、もう途中で止めようかと思いながら、なんとか最後まで観て、やっぱり自分にははまらない映画だなーという残念な結論に。

 

まずはミュージカルとして要の曲なんだけど、ずっとラップ調で単調。ラップ、サルサ、ヒップホップとラテンのリズムはいいんだけど、キャッチーな曲がないので、全部同じに聞こえて心に残る曲がない。

歌声は素晴らしく、皆上手だった。

ダンスシーンなどのミュージカルの見せ場も抜きん出て印象的なシーンもない。

内容は、ワシントンハイツという移民が多く住む地区の若者の苦悩と成長を描いた作品なのだが、登場人物誰ひとりとしてあまり魅力を覚えない。バネッサ役を演じるメリッサ・バレラは美人だったけどね。

全体的に心に刺さるものが少なく、あえて観なくてもいい映画だったなーと言う気分。

 

ラテン系移民、主にプエルトリコの移民と言えば、『ウエスト・サイド・ストーリー』を思い出すが、リアリティはともかく見せ方としてはやっぱり『ウエスト・サイド・ストーリー』の方が面白かったなーと思う。

 

もしかしてこのミュージカル、映画より舞台で観たらもうちょっと楽しめたかもしれないなーという気分。

 

ネタバレ

主人公が故国に帰って暮らしているというミスリード的な見せ方ではあるけど、なんのことはなく、結局バネッサと結ばれて子どもと共にアメリカで暮らしてましたというオチもなんだかぴんとこない。そもそもこのふたりの恋愛模様もまたなんだかぴんとこないんだなー。途中からそういうオチになるんだろうなーという感じが薄々見え始めてたしね。オチが見えたから駄目ってこともないけど、そのオチに向けて気持ちが高まらなかったからふーんって感じで終わってしまったような。

他の登場人物のエピソードもさらっと流れていく感じで、唯一停電のエピソードとアブエラが死ぬ場面はちょっと印象に残ったかな。

今年は猛暑だったから41℃でエアコンなしなんて死ぬなーと思った。