1年くらい前からとにかくプロモーションが盛んな映画であった。
AIの暴走と人形ホラーをうまくミックスした感あるかなー。
とにかくミーガンの造形が素晴らしく、『チャイルド・プレイ』のチャッキーのようにキャラ立ちしている。
また、女の子のお人形らしく着ている衣装がかわいい。
お話自体は既視感とうか、予想の範疇を超えてくることはないけど、特に破綻もなく手堅くまとまっている。
いかにもブラムハウス・プロダクションらしい低予算ながらそれなりに楽しませるホラー作りというのかなー。
ネタばれ
冒頭に登場するペット人形がいかにもアメリカンなデザインで全然可愛くない。
事故によって両親を失った姪を引き取る独身のジェマ。
自分がもしこのシチュエーションで兄弟の子供を引き取ることになったらどうなるんだろうなんてことを考えてしまった。
正直ジェマ同様仕事で手一杯でいきなり子育てなんて出来る気がしない。
ミーガンが登場するまでが案外長くて、もっとさくさくっと登場してもよかったんじゃーという感じはした。
ミーガンという友達を得て明るくなる姪っ子だが、このあとの悲劇が予見されるだけに、親を失いさらにAIロボットによる恐怖を味わうのかと思うと展開としては心が痛い。
それにやっぱりリアル人間サイズのお友達人形がちょっと怖くて、あっという間にその人形を受け入れる姪っ子はすごいなーと思った。
徐々にミーガンが怖さを発揮していく過程もなかなか。
個人的には子供の耳を引きちぎる描写がしんどかった。さすがR12。
この学校が、女の子と男の子をペアにしてふたりだけで栗拾いに行かせるとか、ちょっと???なところがある。
しかも、このふたり、すぐに職員の目の届かない距離にいて、大丈夫なのかと思ったね。
なんか杜撰すぎるというか。
お隣のおばさん、直接描写はないが、高圧洗浄機みたいなもんで殺しちゃうのはかなりえぐいね。
ジェマの会社のCEOを殺しちゃうのは理由がよくわからんかったが、プロモーションでアピールしまくりのミーガンダンスからの流れは悪くないというか、BGMが格好よかった。
ミーガン役を演じている子役がもともとダンサーということで、いい動きしている。
AIだから他のコンピューターにアクセスしたり、自動運転車やアレクサみたいなバーチャルアシスタントAI技術を乗っ取れちゃうあたりは、攻殻機動隊を思い出す。すでに本体がなくてもそのAI知能が他の媒体に乗り移れるという点もそれっぽい。
結局、やっぱり人間同士のふれあいが一番だよねというオチにいくのだろうなーと思ったがやっぱりそんな感じ。
ミーガンがおぞましい姿になって襲いかかってくるクライマックスは『チャイルドプレイ』同様のパターンで、やっぱこういう展開かとちょっとがっかり。
体が半分になっても襲ってくる様はもはや『ターミネーター』。
子供の遊び相手なのになんであんな高性能な怪力を有しているか謎。
ジェマがかつて作ったプロットタイプロボット対ミーガンの戦いはこの種の映画としてはちょっと目新しかったかな。
両親を失った姪っ子がミーガンに依存し、どうなることやらと心配になったが、案外あっさりジェマの方に気持ちが移ったなーというか、ミーガンに対する見限りが素早かった。
このあたりもう少し丁寧に描いてもよかったような。
ジェマの同僚ふたりが、爆発事故の直後にジェマの家に駆けつけてきたのは驚いた。
結構な爆発事故だったのに、ふたりとも無事なのは良かったが、よくそんな元気があったなと。
2年後に続編が作られるらしい。
まあ、いくらでもシリーズ化出来そうなお話だよね。