MCUのフェーズ5の幕開けであり、『アントマン』第3作目となる本作。
アベンジャーズの次なる強敵はドラマ『ロキ』に登場する征服者カーン。
いや、ドラマ観てないし。もうドラマまで追う気になれないし。
そんな背景もあるのか、3作目はこれまでのアントマンとちょっと趣が違う。
シリアス度があがったというか。
そして、すっかりファミリーチームと化してしまった。
そんな訳で、これまでの流れから期待されたアントマンとは異なるので、いまいち巷の評判が悪いのもわからんでもないというか、私も観ている間なんとなく退屈な気分になってしまった。アントマンに求めているのはこういう話じゃないんだよなーという気分というか。
終始びかびかした量子世界に視覚的にもしんどくて、見終わった後疲労感半端なし。
やっぱMCUはもうついていけないかもと見るたびに思う。そう言いながらまた観てしまうんだけどねー。
ネタバレ
今回は終始量子世界での戦いになるので、通常の世界を小さな視点で観るなどのアントマン的面白さはほとんどない。
その量子世界にしても、別にどこか別の惑星という設定にしても変わらないくらい、必然性をあまり感じられない。
量子世界に人間そっくりの言葉が通じる生き物がいるのも???だし。
唯一、シュレディンガーの猫設定は量子世界らしいエピソードでちょっと面白かったけど。
ホープはこれまでのシリーズの中で一番おばさん臭い髪型で、なんだったら、彼女の母親役のミシェル・ファイファーより年上に見える。
そのミシェル・ファイファー演じるジャネットが、なぜずっとカーンのことを皆に話さずにいたのかよくわからん。
結構重大な問題だし、あらかじめ話しておけば、キャシーだって量子世界への発信などしなかったかもしれないのに。
相変わらずアリが大量発生するシーンは気持ち悪い。
そのアリを引き連れて逆襲にくるマイケル・ダグラスのラスボス感よ。
大量発生するスコットやカーンなど、面白いんだか、気持ち悪いんだか。
1作目の敵であったダレンの姿もちょっと気持ち悪くて、不快感が漂う。
無理矢理ギャグっぽくしているけど、なんていうか笑えない…。
量子世界ではテレパス能力を持っているクアズがちょっといい感じだったけど、そこまで活躍の場はなし。
アントマンはシリーズとしてはこれで終わりなのかな?
4作目がもし作られたとしても、もういいかなーという気分。