自分はあまり新撰組に興味が無く、勿論幕末のドラマには必ずと言っていいほど登場するし、ある程度は認識しているのですが、うっすらと表面的な知識しか無い感じです。
新撰組題材の映画だと『幕末純情伝』とか『御法度』とか、あんまり正当なストーリーものは観てなかったんですよね。しかもどちらもあんまり面白くなくて殆ど記憶に残っていないし。
なんで、司馬遼太郎原作のこの映画を観ればもう少し新撰組の理解が深まるかなーと思って観てみたのですが…。
ネタばれ
物語は土方歳三を中心に、バラガキと呼ばれた少年時代から新選組副長となり、函館政府の常勝将軍となって箱館戦争で戦死するまでが描かれている。土方歳三と言うと最近では『ゴールデンカムイ』の印象が強かったりするのだが、まあ、あちらはフィクションなんで。
個人的にはこの映画で箱館戦争(五稜郭の戦い)までを描くあたりに興味を引かれたのだが、なんというか、全体にあらすじのように話が流れていき、物語の起伏が乏しく、五稜郭の戦いも期待したほどのことはなく、土方が戦死する様も淡々と流れていくようで、終わっても「ふーん」という気持ちにしかならなかった。
どうも、原田眞人監督の作品は『日本のいちばん長い日』『関ヶ原』と観てきたが、いまいち心にささらないんだなー。
ビジュアルは悪くないというか、絵的には綺麗なシーンもあるんだけどね。
それでも新撰組創始から終焉までの流れをきちんと追ったことはなかったので、なんとなくそのあたりはざっくりわかったかなーと言う感じはする。
『燃えよ剣』は1966年にも映画化されているようなので、もしメディアがあればそちらも観てみようかな。
そうそう新撰組と言えば、あまりに有名な青のだんだら羽織だが、実際はあまり着られてなかった(実物も残っていないし、むしろ想像の産物なんて話もある)と言うのを最近知り、そのあたりは映画も正しく描いているなーとは思った。