ネタばれあり
映画って、ポスターなり、予告編なりで、面白そうな匂いを感じたりするじゃないですか。
でもこの映画のポスターや予告編からは、面白そうな匂いがしないのです。
1984年『ゴーストバスターズ』1989年『ゴーストバスターズ2』の正式な続編だと言うのですが、やってることは『ゴーストバスターズ』の焼き直しですね。
勿論、かつてのメンバーの孫世代の話しにして、舞台を都会から田舎へと変更しておりますが、ストーリー構成は同じやーんって感じ。
子供メインだからジュブナイルテイストなんですが、このジュブナイルテイスト、田舎という設定がことごとくそそられないのです。まあ、これは個人の好みの問題かもしれませんが。
にしても、『ゴーストバスターズ』はコミカルでユーモラスな所も売りだったのに、いまいち今作ではコミカルさもユーモアも薄いのです。しばらくは何の映画を見に来たんだっけってくらい作品のトーンがまるで別物でした。
また、登場する子供たちにそこまで魅力を覚えないので余計に退屈でした。
そもそも最初の『ゴーストバスターズ』でも、いろんなおばけ退治を楽しみにしてたのに、話しの半分はゴーザのエピソードだったことに、当時は少なからずがっかりしたものですが、今回もまたまたそのゴーザメインかい!って気分です。
ちなみに、鍵の神と門の神は、なんで毎度鍵の神の方がちょいダサなんでしょうね。この門の神に取り憑かれる人間も前回のシガニーやニックほどの魅力ないですし。
CG技術はあがってますが、全体的に一作目の劣化版にしかみえてこないのです。
これなら、2016年の女性メンバーによるリブート版の方が私は面白かったですねー。
クライマックスにきて、やっと初代ゴーストバスターズ集結で若干盛り上がりを見せますが「みんなすっかり老いたねー」と気持ちが黄昏れてしまいます。
エンドロールのシガニー・ウィーバーがダン・エイクロイドやビル・マーレイより年上なのにも関わらず一番若くみえました。
この映画で唯一楽しかったのはミニチュアマショマロマンかなー。
自ら焼きマショマロになったり、チョコレート布団で眠ったり、ジューサーにかかるブラックさは面白かったです。
イゴーン役のハロルド・ライミスが今作の製作中に亡くなった為、作品の変更があったようですが、ハロルドが生きていたらまた違った感じになったんでしょうかね。
晩年のハロルドはすっかり別人と化してましたが、CGで蘇ったハロルドは、若い頃のイメージのまま年老いた雰囲気になっていました。それもいいんだか悪いんだかちょっと気持ち的には複雑ですね。