なんてったって!ラスプーチン!

言いたいことは以上!

 

というのは冗談ですが、とりあえずこれが新春一発目の劇場鑑賞となりました。

 

私にとってキングスマンシリーズはコリン・ファースあってのものだから、このシリーズ3作目にあたるスピンオフはそういう意味ではちょっと物足りない気がしたのですが、その不満を全てラスプーチンが解消してくれました。

いや、スピンオフということもあって、これまでのキングスマンとは随分テイストが違うし、前日譚なので、時代も第一次世界大戦が舞台だし、正直第一次世界大戦勃発における歴史的背景の知識が薄かったので、これはある程度史実を勉強してから観た方がより楽しめるかなーとは思いますが、大雑把に概要を知る上では逆にちょっと勉強になった感ありますね。まあ、そこは史実とフィクションがおりまざっているので、あくまで大枠だけを理解する感じですが。

このあたりの歴史的背景はあとで調べて補完するとして、例えばフランツ・フェルディナンド大公暗殺を絡めたエピソードなどは「おお」っと思わせるものがありました。

 

全体にマシュー・ヴォーンっぽさが薄く、スタイリッシュさとか、コミカル、軽快さ、ブラックユーモアが抑えめで、割と地味というか普通の映画っぽいんで、「あれ?期待してたのりと違うぞ」って感じで最初はちょっと眠かったんですよねー。

中盤ラスプーチンとのアクションシーンからやっと目が覚める感じ。そこからマシュー・ヴォーンらしさがちらほら窺える感じではありました。

特に西部戦線前線の戦いにおけるドイツ兵の薄気味悪さとか、クライマックスの戦いなど、やはり見所はあるし、西部戦線前線における衝撃的な展開や(ここに至るまで誰がメインのストーリーなのかわからなかったが、そういう筋書きかーと合点がいった)、高所恐怖症には耐えがたいアクションはなかなかすごかったけど(おかげで終始足下がざわざわしっぱなし…)、それもこれも全部ラスプーチンにもってかれた感じで、正直、この映画に関してはラスプーチンのシーンだけがもう一度観たい気分です。

 

自分はあまりレイフ・ファインズに魅力を覚えないし、そのあたりのメインキャストの魅力が薄いので、ラスプーチンが退場したあとは、ちょっとテンション落ちちゃったんですが、それでも後半はまあまあ楽しめたかな。

ダニエル・ブリュールが相変わらずアヒル口でした。

ポリー演じるジェマ・アータートンが格好よかった。スタイルもめっちゃよかったなー。

マタ・ハリ演じるヴァレリー・パフナーもお綺麗でした。

ジョージ5世ヴィルヘルム2世ニコライ2世トム・ホランダーひとり舞台も面白かったです。