「モンスターバース」シリーズの第4作目。
『キングコング: 髑髏島の巨神』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に続くシリーズだが、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では強敵キングギドラに、ラドン、モスラとモンスター総出演の楽しさがあったので、今更コングとゴジラだけの対決で前作以上に盛り上がるだろうかと懸念したが、まあ、そこは思ったよりよい対決となっていた。
巨大テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティクス」のエイペックスが、終始エイベックスを思い出させる名前。
しかしこの映画一言で総括すると、
香港大迷惑である。
今回は伊福部昭氏のゴジラのテーマ曲が作中で流れなくて残念だ。
ネタばれ
エイペックスが謎にゴジラに攻撃されていると言うことで、メカギドラかメカゴジラでも開発してるのかなーと思ったらまあ、そんな感じだった。
コングとゴジラが最初の対決をするまでがやや退屈だったが、地下空洞世界が現れてから楽しくなってきた。
地下空洞世界って言う設定はわくわくするよね。ここで思いっきりコングとゴジラが戦う訳ね、っと思ったらそうはならない。
ゴジラは香港に現れ、コングも地下空洞世界から香港にやってきて、そこでメカゴジラが加わる訳だからもう香港わやくちゃ。
なんだか香港が気の毒になる。
そもそもゴジラとコングにどんな因縁があるのかいまいち不明。
地下空洞世界はコングの故郷らしいが結局仲間は見当たらず、玉座の間っぽいところにコングの木彫りの像まで飾られているが、あれは誰が掘ったもの? コングの仲間? そしてゴジラの背鰭で作った斧によって起動する装置の開発は一体誰が?
エイザ・ゴンザレス演じるエイペックスCEOの娘が今回出てきた女性陣の中で一番可愛かったのにここで退場は残念だった。
そのエイペックスCEOがご高説垂れている途中でメカゴジラにやられ、陰謀論者のバーニーが「続きを聞きたかったのに」と残念がるのが面白い。
メカゴジラの出現でゴジラとコングが共闘。まあ、どっちも人気のキャラだから勝敗つけるよりはこうなるよねー。
メカゴジラと衛星の交信を切ろうとするハッカーが、HTMLしかかじったことがなく「90年代か!」と突っ込まれるのも面白かった。私もHTMLなら少しかじったよ。
コングは相変わらずの男前っぷりだったな。
ひたすら猿とトカゲの戦いを見せられた気もするが、まあ、それなりに楽しめた。
でもこういう映画は疲れるお年頃になったよ。
芹沢猪四郎博士の息子芹沢蓮演じるは小栗旬。
しかし、父親のようにゴジラをリスペクトしていると言う訳でも、父親に反発してゴジラを倒そうとしている訳でもない、特に親子関係という設定も必要のない人物。強いて言うなら「ゴジラ」の発音だけは渡辺謙同様こだわっている感はある。
メカゴジラを操るというちょっと美味しい役かなーと思ったが、結局メカゴジラの暴走で呆気なく退場。
わざわざ監督が小栗旬にオファーしてきたらしいが、たいした役ではなかった。
英語はなんとなく頑張ってるなーという感じ。
次回作で完結予定だが、今回の映画がコケるとこれで終わる可能性もある模様。
しかし、大体めぼしいモンスター出尽くしたような気がするけど、あと何がある?
メカギドラ? ガメラ?
