『スパイダーマン:ホームカミング』の続編とは言え、間にアベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観ないとよくわからん流れ(ついでに言えば『キャプテン・マーベル』も見ておかないとって感じ)。『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズとしては第23作品目でフェイズ3の最後の作品と言うけれど、最後のまとめという感じはまったくない。

ネタばれ
今回はスパイダーマンがヨーロッパで活躍というちょっと珍しい構成。

イタリア(ヴェネチア)、オーストリア、チェコ(プラハ)、イギリス(ロンドン)とちょっとした旅行気分を味わえる。特に山々の風景が美しくて、スイス行きたいって思った。

でも、あんだけ行く先々で危険な目にあっているのに、そのまま研修旅行を続けるというのも奇妙。通常だったら最初のヴェネチアの一件で旅行は中止になると思うぞ。

 

ジェイク・ジレンホールが途中から怪しい空気ぷんぷん漂わせていたけど、まさか全部バーチャル映像とは…。でも彼の計画ってスパイダーマン以外のアベンジャーズがたまたま誰も集まらなかったから成り立つ計画よねーって感じ。もしキャプテンマーベルあたりが来てたらアウトだったんちゃうの?

バーチャル(ドローン)との戦いというビジュアルが、これまでの敵とちょっと違うというか、目新しさはあったんだけどね。

でもなんか敵のタイプとしては物足りなさあるかなー。

 

アイアンマンは高校生に重要な「E.D.I.T.H.」を託すなんてちょっと信頼しすぎでは?

案の定、あっさりピーターはミステリオを信用してそれを譲渡するっていうね、あまりに行動が短絡的過ぎちゃって…。

どうもトニーはピーターを買いかぶりすぎてる気がする。

 

フューリーまでもが実は偽物だったって言うのはもうなんでもあり過ぎてもう何を信じていいのかレベルな話しで、結構な地球の危機だったのにアベンジャーズやフューリーがスクラル人やスパイダーマンひとりにまかせて何やってるん?って言う後味ではあったな。というか、なんでまだ地球にスクラル人がいる? 自分たちのすみかを探しにキャプテンマーベルと旅だったはずでは。

 

あと、スパイダーマンいつのまにそんなにMJにぞっこんになったの?って疑問もある。

ただ、まあ、そこはすっ飛ばしてもMJとのラブコメな感じは面白かった。キルスティン・ダンスト演じる美人で女優目指していてという、高嶺の花のような典型的マドンナではなく、どことなく不思議ちゃんというか、おたくっぽい女性というMJ像も新鮮。ピーターの親友ネッドのバカップルっぷりもちょっと面白かったけど、なんで別れたのかわからないし、ちょっとしたギャグ要因以外の意味もない。

 

最後にJ・K・シモンズ登場。そういえば新シリーズはピーターがカメラマンを目指している設定はないのかしら。

さすがに、スタンリーの映像のストックはつきたのか、とうとう映像に登場しなくなってちょっと寂しい。