1986年に公開されたミーガン・フォローズ版がいい出来だったので、それと比べると色々見劣りする。
でも、思っていたほど悪くはなかった。
ただ、日本語吹き替えで観てしまったので、吹き替えの翻訳とか、声がすごくかわいげがなくてかなりマイナスな印象になってしまったのだが、字幕で観たらそこまで悪くはなかったので、吹き替えで観たのは失敗だったかも。吹き替えはアンのこまっしゃくれた発言が微笑ましいというよりかなり感じが悪く思えてしまう。
ミーガン・フォローズは赤毛というほど赤毛という感じがしなかったのだけど、エラ・バレンタインはかなりはっきりした赤毛でそういう意味では小説のイメージ通りかもしれないのだが、顔つきがつんとし過ぎていて、魅力という意味ではミーガン・フォローズに軍配があがるかな。
もともとテレビドラマなのか「ここでCM?」って感じで分断されるのが難だが、さくさくっと各エピソードをまとめている。
ただ、最初のマシューとアンの馬車の交流が割と丁寧に描かれているのだが、その後のエピソードは駆け足気味。
内容的には小説の半分くらいの内容なので物足りなさはあるし、アンを引き取るか引き取らないかって部分を引っ張りすぎるというか、一時的に預かるにしては情が移るようなことばかりしてるのでマリラとマシューがちょっと残酷にさえ思えてくる。
まあ、それもこれも最後に感動的なオチを持ってくる為の布石なんだろうけど、ちょっと無理矢理感あったかな。
マーティン・シーンがマシューってちょっと違和感あったけど、段々なれてきてまあまあな感じ。
それにしてもどの映画を観てもギルバートがいまいちなのはどうしたことか…。
家畜の世話の描写などがこれまでの映画化よりずっと詳細に描かれている印象。
あと、マリラが機織りとかするんだなーという新しい発見。
プリンスエドワード島の風景はさすがにきれいだった。
