『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を見たら、久しぶりにこっちも見直したくなりまして。 
これを見た当時は前半は面白かったけど、後半が駄目って印象で、特に記憶が美化されていたものだから、前半は映画版より良い出来のような気もしてたんですが、改めて見直して見るとやっぱり演出面に難があるし、予算不足のしょぼさもあって、映画版の方がクオリティは上がっているように思えます。 

そして、後半大人編がつまらなかったという記憶しかなかったのですが、今回見直してもやっぱりつまらない。原作はどうなってるんだろーと気になるし、映画版もこの後半をどう面白く見せるのだろうと気になります。 

ああ、でもやっぱりティム・カリーのITはよかったですよ。

 

 

ネタばれ

やっぱり、ITの正体がなんで蜘蛛なのかぴんとこないのですよ。蜘蛛である必然とか、蜘蛛が象徴するものとか、蜘蛛の妖怪がなんで30年ごとに悪さをするのかその周期に意味があるのか、何もかもが「???」で終わっちゃうんですよ。

原作読めばそのあたりがすっきりするのかなーと思って読み始めたものの、前半で挫折しちゃったんですけどね。少なくともこのテレビミニシリーズを観る限りは置いてきぼりです。

 

あと、前半で髪が真っ白になって(この演出も笑ってしまう)生き残った不良グループのリーダーもね、意味深に脱獄して一波乱あるぞと思わせながら、殺人未遂であっさり死んじゃうのも、なんか肩すかしなんですよ。この程度のことなら彼が再び出てくる意味、あまりないよねーって言う。

で、なんか大人になった彼らに仕掛けるITの怖がらせ方が子供だましっぽくて、大人の恐怖ってそんなもんなの?っていうチープさがねー。

 

子供時代と同じ勇気を出して立ち向かった喘息持ちの彼があっさり殺されちゃったのもなんだかわからんって感じでした。