ドラキュラ、狼男、フランケンシュタインに続いて知名度の高いモンスターだが、実はこれまで映画を観たことはなかった。観たい観たいとは思っていたのだけど、意外にレンタル店にもなかったりで。
で、やっぱり古い映画なんで、演出が古めかしくて、それでいて冒頭から創世記まで引用されるというやたらはったりをかました仰々しい作り。
アマゾンの地層からこれ見よがしに飛び出ている半魚人の腕の化石を無造作に引っこ抜く博士の雑さが目を引く。
で、ここにきてなんで突然半魚人が現地人を襲うのか謎だったり…。
ヒロインジュリー・アダムスは美しい。
半魚人が魅惑されるのは無理もない。なかなか彼女に手を出せないシャイな半魚人がかわいい。
ただ、基本的に半魚人が何をしたいのかはよくわからないし、ただ女の色香に惑わされて自滅した感はある。まあ、美女に翻弄されるのはモンスター映画の伝統ではあるが。
そういう意味ではストーリー展開も従来のモンスター映画のフォーマット通りという感じも。
でも水中での撮影シーンは美しく、半魚人のスーツを着て優雅に泳ぐ姿は、中の人のポテンシャルを感じるね。半魚人のデザインも洗練されているし。
(水中シーンの中の人はリコウ・ブラウニングというもと水泳選手だったという説あり)