この映画ってなんとなく観た気になってたけど、実は観てなかったのよね。
なんとなくジョディ・フォスタの美少女っぷりを楽しむだけのぬるいサスペンスなんだろうって印象でした。
実際の所ジョディ・フォスタは透明感のある謎めいた美少女って雰囲気がよく出ていてはまり役。
ただ、あの欠けた前歯はリアル? それとも演出上? リアルだとしたら何故欠けたのか? あの歯は永久歯だと思うのだけど、その後直したのかな?
ヌードになるシーンもあるけど、ここはジョディの姉によるボディダブルって説もあるようで、おあいにく様。
それより何よりとにかくこの映画はマーティン・シーン演じる変質者が最初から不快で不快で、さっさと殺されればいいのにって気分でずっと観てました。
なんだろう、こういう男性って本当に心を逆撫でするというか、ものすごい嫌悪感を覚えます。
彼がいやらしくジョディの体にタッチする度に鳥肌実です。 まるで自分が触れられているのと同じくらい不快なので、お願いだからジュディに触らないでくれと思ってました。
※本来マーティン・シーンという俳優は嫌いじゃないのですが…。
一方、手品師のマリオは逆にものすごく好青年で、彼とのやりとりがこの映画の一服の清涼剤ですよ。
それにしても、海外では家主は勝手に貸している家にあがりこんだり、家具の配置に口出ししたり、その家にある瓶などを使用したりするもんなのかと、驚かされます。
ネタばれ
詩人で、かなり特殊な考え方をするボヘミアンな父親に育てられた娘という、風変わりな状況。
学校にも行かせず一人暮らしをさせて、用意周到に母親を殺す計画まで支持している父親ってどーなのよ。
で、この家の契約が切れる三年後はこの娘はどうやって生きて行くつもりなのよ。もっと娘の将来を真面目に考えようぜ。
と、このあたりの設定はかなり無理を感じなくもない。
もっと無理を感じるのは、マリオの父親の変装だったりする。
おまえはルパン三世かっつーの!
マーティン・シーンみたいな変質者に目をつけられているのに、ショディが無防備過ぎるのもハラハラするし、マーティン・シーンが登場する度にすごくイライラするので、最後はやっと溜飲が下がった気分。
あんな男、私でもジョディ同様冷ややかな目で死を見届けるわ。
だけど、ジュディはなんでマーティンがカップを交換することまで予想出来たんでしょうね。頭良すぎでしょう。
※ちなみにwikiによると、青化カリ(シアン化カリウム)は飲んだ人間のみならず、胃酸で生じるシアン化水素の呼気を吸った人間もまた中毒死する恐れがあるらしいので、ジョディはあの近距離では何らかの影響を受ける可能性ありよね。
また、「風味は苛烈なうえ、強アルカリ性なので口内に激痛が走るため、通常は嚥下が困難で大半を吐き出すことになる。」らしいので実際は映画のようには行かんのですな。
そして結局マリオは肺炎から助かるんでしょうかね。
この後、この娘はどうなるんでしょうかね。
そういう意味では中途半端に終わった印象。
