予告の段階からずっとつまらなそうと思っていたのですが、本編はずっと面白かったという希有な例です。 
『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』『ウルヴァリン: SAMURAI』と続く三部作の中で一番面白かったような。 

今回はエグゼビア教授の設定が非常にツボで、もうエグゼビア教授の話だけを掘り下げて観たかった気分。なんで、ちょっと教授に関してはあっさり結末つけすぎかなーという不満が。 
なんとなく貴志祐介『新世界より』の業魔を思い出しますね。

エグゼビア教授がしょっちゅうローガンにお姫様だっこされているのがなんとなくうらやましかったです。ローガンくらい体格よければ私も軽々お姫様だっこしてもらえるだろうな。


辛気くさい話だし、ローガンは終始体調不良で苦しそうなんで観ているこっちも辛くなるんだけど、アクションシーンはさすがR指定入ってるだけあって、容赦なくて見応えあり。

特に少女がぐさぐさ人を殺すシーンはハード。

 

基本的に強い男と少女って組み合わせは結構好き。多分それは男性に父性的魅力を覚えるからだと思うのですけどね。自己分析。

ただ『レオン』はのれなかったな。あれはなんかツボらなかった。 でも今回は良かったな。

ダフネ・キーンは将来すっごい美人になりそう。 

なにげに敵役を演じたボイド・ホルブルックがいい男だった。

 

『シェーン』ってものすごくラストが有名な映画で、自分も観たつもりになっていたけど実は観たことがなかったことに気づく。

 

 

ネタばれ
最後はStingShape of my Heartでも流れ出すんじゃないかって勢いでしたね。

めちゃめちゃ『レオン』と被りました。少女が泣きながらウルヴァリンを看取る場面なんかデジャブー感半端なし。

少女を守り、その少女に惜しまれながら逝くのが男の花道ってやつですかね?

 

ウルヴァリンたちを泊めたばかりに全滅する一家が気の毒だったな。あれを観ると人に親切にするもんじゃないっていう教訓を覚えるよ。いや、そういう教訓を覚えちゃダメでしょう。

 

少女が前半何故まったくしゃべらなかったのか謎だな。そりゃーローガンも思わず「なんでしゃばらなかったんだ!」とキレますわよね。

少女のDNA提供者の名前が「ジェームズ・ハウレット」とあったから、ローガンとは別人だと思っていたら、ジェームズ・ハウレットってローガンの本名なのね。つか、ローガンが本名じゃないんかい!

 

ドクター・ライス博士は登場早々に親子2代ともウルヴァリンに殺される因果なお人。