実はフェリーニの映画を観るのは初めてなんですよ。自分でもびっくり。
さすが自称ミディアムレアな映画好きであります。
この映画は遙か昔、ミッドナイトアートシアターでちら観して、サテリコンならぬヘンテコリンな映画として印象に残っておりました。
ただ、男色とか少年愛とかローマ時代末期のデカダンスな雰囲気が苦手なんで、気になりつつ手が出ないまま月日が流れ、やっとここにきて思い切って借りてみたんですよね。
まあ、やっぱりヘンテコリンな映画というか、あまりストーリーらしいストーリーがないので3度爆睡しました。
ひたすら退廃的な世界観を堪能する映画という感じですよね。
ローマ時代末期になるとローマ彫刻も究極の美が両性具有者になってくるんですが、まさにこの映画でも両性具有者が神のような存在として登場します。
しかし、このように人間の三大欲求が究極となった時、世界は終末を迎えるのですね。
画作りなんかは面白いんですけど、いかんせん、この世界観は趣味じゃないので、なかなかきつかったです。
でも、ホドロスキーとかリンチとか後世の映画監督に影響を及ぼしたであろう原点を知るという意味では意義があったかなー。
