今年に入ってディカプリオ率が高いのですが、決して祭りをしている訳ではなく、たまたま観たい映画にディカプリオが出演しているってだけでして。と、謎の言い訳。
この映画のディカプリオは若者からおっさんに変わる狭間という感じでしたね。銃を向けて人を脅すシーンなどは本当に人殺しの目をしていて怖かったです。ベビーフェイスにもかかわらず、こういうすごみのある演技が意外にはまるというかそういうところがジャック・ニコルソン化と言われる所以でもあるかもしれません。
友人から「この映画を観るとダイヤを買おうという気がなくなる」と言われていて気になっていたんですが、確かにこの映画は「ダイヤ買うべからず」という啓蒙を感じますね。
無知で申し訳ないのですが、シエラレオネ内戦についてよく知りませんでした。
『ホテル・ルワンダ』もそうなんですが、アフリカの紛争の容赦なしな感じは怖いですね。
いや、多かれ少なかれ紛争って怖いもんなんですけど、革命統一戦線(RUF)の無差別な略奪や暴行などは震撼とします。
特に、麻薬漬けにして少年兵を洗脳していく様は怖いですね。理想と行動が噛み合わないあたりは連合赤軍を思い出す感じです。
確かに価値あるダイヤなのでしょうが、その為に払うリスクが大きすぎて、私だったら簡単に諦めちゃいそうですが、人間の欲望のエネルギーって凄まじいものですね。
社会問題をうまくエンターテインメントとして見せるあたりはいかにもアメリカ映画という感じですね。
飲み込みにくいお薬を飲み込みやすくしてくれる感じです。
