その昔観た『ザッツ・ショック』と言う映画で紹介されていて気になっていたんですが、今日まで未見でした。
おまけに長いこと『ミッドナイト・エクスプレス』と『ミッドナイト・クロス』がどっちがどっちやらで混同しておりました。
というか、この映画アラン・パーカー監督だったんですね。アラン・パーカー監督は結構好きです。
オープニングの緊張感ある演出はかなり良かったです。
ビリー・ヘイズ演じるブラッド・デイヴィスの熱演はなかなかでして、これ以外にどんな映画に出演しているのか調べてみると、『炎のランナー』以外あまり日本では知名度のある映画には出ていないようですね。
でも、どっかで観たことがある顔だなーと思ったら、ドラマ『ルーツ』に出演していたのですね。ああ、そういえば貧乏白人の役やってた! やってた!
wikiによるとAIDSによる幇助自殺とあって、『AIDSで他界した最初の異性愛者の俳優』と言われているようですが、バイという説もあるようです。
映画の中でもふわっとホモセクシャルなシーンがあったりもいたしますが、独特の色気もあって、バイでも不思議のない感じですね。
(ちなみにこのエロティックな風呂場のシーンはスウェーデン人のモデルとなったベンクト・ビョルクルンと言う人物により激しく否定されているようです。またこの人物によると収容されたバイラムパシャ刑務所は新しく建てられたばかりの刑務所で映画のように荒れ果てた状態ではなかったとのこと。http://www.neo-pro.jp/makoto/shinbun/honbun/00153.html)
ところで、ワタクシ男性の下着に関して言えば、ブリーフよりもトランクス派なんですよ。
この映画で度々ブラッドが白のブリーフ一枚の姿になるんですが、ブリーフの中でも白のブリーフはダサさ爆発で、どんなイケメンも一気にやぼったくなるというか、とにかく非常に残念な気持ちになります。
まったく映画の内容に関係ないどうでもいい話ですが。
しかし、過酷な状況で精神的に参っているからと言って面会に来た彼女に衣服を脱がせて自慰をはじめるのはきついですね。私だったらちょっとどん引きしちゃうかも。
ジョン・ハートはこの映画でゴールデングローブ助演男優賞を受賞しております。
この人ってホントどことなーくいじめられ役の似合う俳優ですよね。
ネタばれ
まあ、自業自得といえば自業自得なお話ですが、いろいろ政治的なバックグラウンドがあるにせよ、終身刑というのは気の毒過ぎるので、最終的に脱獄に成功したのは良かったなーと思います。
ただ、wikiによると「看守に性的暴行を受けそうになって殺害」等の事実はなく、いろいろ脚色もあるようですね。
先に述べたベンクト・ビョルクルンの証言によると、「誇張された場面に満ちていて、非常に人種差別的な映画」と評しているように、彼によるとトルコの刑務所は良い時が殆どだったようです。
なんで、これは当時のトルコの実情と言うより最悪な事態と極限状態を想定したフィクションという捉え方が正しいかもしれませんね。
とりあえずビリー・ヘイズが実際はどういう経緯で脱獄出来たのか知りたいところです。