さて、トワイライトシリーズ二作目です。
若干ネタバレ気味です。

今回はヒロインベラが結構ひどい目にあってます。
投げ飛ばされたり、バイクでこけたり、飛び込みしておぼれかけたり、なんやかんやと流血してます。
で、君を守ると言ったエドワードは一度として助けに来ません。

何故って、彼女が吸血鬼になる事より、人間として幸せに生きて欲しいと願い、彼女の元を去ったから。
こういう独りよがりな感情で別れを切り出す男って本当に厄介です。
しかも、本心で別れを切り出した訳じゃないのにそれを見抜けなかったベラが悪いと言わんばかりの口調で、やっぱり好きになれないエドワードです。

で、ベラはベラで、その寂しさを紛らわすべく、ジェイコブを利用します。
利用というのは言葉が悪いけど、私にはそのように見えてしまうのです。

このジェイコブですが、最初の髪型がどうしても嫌で、当て馬にしてもぱっとしないなーと思ったら、髪を切ってからはちょっとよくなりました。
で、このジェイコブは狼人間な訳ですが、吸血鬼と狼男というのは『アンダーワールド』でもそうでしたが、何かと対立する関係として描かれるようです。
吸血鬼は貴族的で、狼男は労働者階級の象徴って感じもするんですが、この映画における狼男がネイティブアメリカンってところがちょっと面白いです。呪われた一族というよりは狼の精霊を呼び込み、強い戦士になるって発想なんですね。

アメリカの安達祐実こと、ダコタ・ファニングはさすがの存在感です。

一作目から伏線はありましたが、二作目ではっきりとベラ、エドワード、ジェイコブという人間、吸血鬼、狼男の三角関係が築かれます。
もう、竹内まりや『けんかをやめて』の世界ですよ。
ふたりの男に愛されて女冥利に尽きるって展開ですかね。これで女子はますますきゅんきゅんですか。
「けっ、どうでもいいやい!」と益々気分がやさぐれた状態で三作目に続きます。