サム・ライミ監督作では、この『クイック&デッド』『スパイダーマン2』が好きだ。
若く好青年だった頃のディカプリオ出演作としても、この『クイック&デッド』の役柄が一番好感がもてる。

しかし、この映画の見所は勿論ディカプリオではない。
ジーン・ハックマン! ジーン・ハックマンなのである!
正統な西部劇とは言い難い、アバンギャルドな作風の中で、ただお遊びで終わらないのは、ジーン・ハックマンの存在感あってこそだ。

そうそう、ラッセル・クロウもこの映画における役割は非常に格好よかった。
あとにも先にもラッセル・クロウが格好いいと思えるのはこの映画だけかもしれない。

ところで今回DVDで鑑賞したのだが、ラッセル・クロウとシャロン・ストーンのラブシーンが抜けている。
今発売されているDVDはインターナショナル版で、日本公開版とは違うらしい。
是が非でも観たいシーンという訳でもないが、あったはずのものがないというのはなんだか残念な気がする。