数あるラブコメの中でも『ラブ・アゲイン』がかなり好きなんで、また観てしまった。離婚宣告されたさえない親父がイケメン軟派野郎にモテ指南を受けるってシチュエーションがいいよねー。これ観るとなんか気分が明るくなる。
以下2012年に書いた感想をコピペしておく。
ネタばれもあるので注意。
スティーヴ・カレルがジュリアン・ムーアに離婚を宣告され、家を出て行く。
理由は彼女の浮気なのに、自分はさっさと家を出て行くという実にものわかりの良い男。
優しくて妻一途なのに、寝取られちゃうこの夫、いわゆる「いい人過ぎる」って奴ですね。
未公開シーンでは新しく越した部屋を眺めながら「ここで死ぬのか」という台詞がなんともやるせない。
そこでチャラ男ライアン・ゴズリングの指南を受けて、いけてない男からチョイワル親父に変身する訳だが、このあたりの変身過程は面白かった。
もさっとした親父が髪型と服装を整えるとちゃんといい男っぽくなるもんだ。
しかし、このあたりの面白さは前半で終了。
あとは奥さんとよりを戻せそうで戻せないもどかしい展開が続く。
もう少し彼の改革っぷりを見たかったのだが、中盤ちょっとトーンが落ちる。
平行してスティーヴ・カレルの息子がベビーシッターに惚れる。この息子が正直かなりキモイ。
でもって、ベビーシッターが恋した相手はなんと彼の父親。
ここはツルゲーネフの『初恋』のような展開。
一方チャラ男も本物の恋に落ちる。
エマ・ストーンにあんなに大胆に迫られたら男はいちころだろう。
ダーティーダンシングごっこは笑える。
とはいえ好きだった男に相手にされなかったからと言ってチャラ男に走るのは節操がない。
幸いチャラ男の本気に火がついたので、ちょっといい話っぽくなっている。
そのエマ・ストーンが実はスティーヴ・カレルの娘だと分かる展開は意表を突かれてよかった。
そのあとのどたばたっぷりも楽しく、こういう展開はすごく好き。
久しぶりに楽しいロマコメ観た気分。
ライアン・ゴズリングがセクシーなチャラ男を好演。エマ・ストーンは最高にかわいい。
ケヴィン・ベーコンはつまらん役だった。彼とジュリアン・ムーアのエピソードだけがいつの間にかうやむやに終わった感じ。
現実一度冷めた妻の心を取り戻すのはかなり無理ではないかと言う気もするが、とりあえず魂の伴侶なんてロマンティックだね。
現実なかなかそんな相手いないけどね。