来年日本で公開予定の『ザ・ウォーク』の予告編は、高所恐怖症心にびんびんくる映画で、ジョセフ・ゴードン・レヴィットが主演ってだけでも今から楽しみでしょうがない。絶対3Dで見るぜ!
で、公開に先駆け、元ネタでもあるこのドキュメンタリーを観ておこうと思った訳です。
こちらは2008年に第81回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞をはじめ数々のドキュメンタリー映画賞を獲得した作品ですね。
ドキュメンタリーはノートルダム大聖堂、シドニー・ハーバーブリッジそして1974年に挑戦した今はなきワールド・トレード・センターの綱渡りと、まさしく高所恐怖症の人間には信じがたいガクブルな挑戦をして世間を騒がせたフランス人の綱渡り大道芸人フィリップ・プティと、それに関わるスタッフの現在のインタビューや再現フィルム、当時のフィルムなどを織り交ぜた構成になっております。
ちなみに、フィリップ・プティはジョセフ・ゴードン・レヴィットとは全然似てないというか、むしろマルコム・マクダウェルにちょっと似てるような。
さすがに綱渡りのバランス感覚は素晴らしいというか、危なげなところがまったくありません。この人でも綱から落ちる失敗なんかあるんでしょうか?ってくらい完璧です。
いや、それにしても、何故こんな恐ろしいことを命がけでやるのか、そこんところを知りたい気持ちもあったのですが、なんちゅーか、そこに山があったからって言う登山家と同じ心境っていうか、理由などない、人間の持つ不思議な衝動に突き動かされたとしか言いようがないようですね。
きっとこれも彼の宿命って奴なのかもしれません。
実は肝心の彼の綱渡りの映像はあまり残っていなくて、殆ど写真にとどまっているのが残念ですね。ネタとしてはすごいのだけど、ドキュメンタリー自体はやっぱり再現されたドラマとして観た方が楽しそうな気がします。
ただ、ある程度結末がわかるとスリルが半減するので出来れば『ザ・ウォーク』は前知識なしで観た方が楽しいかもしれません。
若干そんな気もしたんですが、ついこの作品を先に観てしまった私はちょっと後悔を感じます。
でも、やっぱり早く映画観たいですね。
ネタばれ
しかし、ワールド・トレード・センターでの綱渡りを成功させた後は、彼女とも別れ、組んだ仲間も去り、なんだか成功の代償のようなものを感じます。
