ドラキュラシリーズ6作目。
子供の頃に観たリーのドラキュラシリーズではこれが一番印象に残っています。
タイトルが『エクソシスト』っぽいので覚えやすかったのかな?

テレビで一度観たきりでしたが、リーが女性に噛みつく顏とか、召使いに対する厳しい仕打ちとか、壁をよじ登るリーとか、割と鮮明に覚えているんですよね。
鮮血なんかも印象的で、子供ごころには結構怖い映画でした。

見直してみると、これって登場人物が変わっているだけでお話自体は結構ブラム・ストーカーの原作の流れになんとなく沿っているような気がします。

鮮血が印象に残るだけあって、クラシカルなドラキュラの割には結構血糊が派手ですね。
ドラキュラが壁を上る場面は私の記憶は俯瞰だったんですが、横からのショットでしたね。何か他の映画とごっちゃになってたんですかねー。
神父の末路も記憶と違っていて、完全に何かの映画と混ざってました。

この映画で特筆すべき点は、コウモリ大活躍という部分でしょう。
まず、灰になったドラキュラを復活させるためにコウモリが口から血を吐きます。こんな簡単にドラキュラって蘇っちゃうんですね。
その後も村人の女を皆殺しにしたり、ドラキュラの連絡係をしたり、神父に襲いかかったり、実にこまめに働くよい使い魔です。

もうひとつ、この映画で面白い点は、ドラキュラが日中退治されることがないよう、入口のない部屋を寝所としているところ。やっぱり地下室とかすぐ発見されそうな所に寝ているのは無防備過ぎると思うので、これは納得です。

部屋に閉じ込められた男が脱出しようと窓から下りてたどり着いた部屋がドラキュラの寝所だとわかるシーンなどは結構怖い場面です。

彩る美女たちも皆様胸元強調しまくり。これくらいのほのかなエロティシズムくらいが丁度いいんですけどね。

いやー、二度と見直すことのない映画と思ってましたが、今回のドラキュラ祭りの勢いで再見したらかなり懐かしい気持ちを味わえました。

ネタばれ
毎度趣向を凝らして殺されるドラキュラですが、今回は雷に打たれて燃え上がります。
罪人には雷が落ちるというキリスト教的教訓のようなオチです。