ステイサム版『レオン』か『レ・ミゼラブル』か、という感じもいたしますが、肝心の少女があまりかわいくない所に好感が持てますね。なんかロリコン趣味ではないというのがはっきりしていて。
ステイサムにロリコンは似合いませんから。
でも、もうちょっとかわいげのある子でもよかったかも。

最初に時系列を過去にさかのぼったり、妙に凝った演出をしておりますが、意味があるようなないような。
ステイサムと少女の関わりがそこまで深いものではないので、そこを主軸にされてもあまりぴんとこない。ステイサムが少女を助ける動機も極めて弱い。

データー化するとハッキングされる恐れがあるからって、少女に記憶させても結局リスク一緒じゃね?って昔見たキアヌ・リーブスの『JM』を観た時のような疑問を憶えるし、暗号内容がステイサムでも十分記憶出来ちゃうって言うのも、おいおいな感じ。
数字に強い少女の使いどころが記憶力が良いってだけなのもなんだ。その計算能力を使ってステイサムと難所を乗り切るって展開でもなく、途中からただ助けを待つヒロインと化してお話に絡んでないしね。

ステイサムのアクションは悪くないし、ロシアンバーの銃撃戦は一番の見所でもある。
ラスボスとのガチ対決は殆どギャグのようなオチだったし。80年代のアクション映画のパロディって感じ。そもそもあのラスボス、やけに唐突に登場してきた感が。